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2008.07/02 [Wed]
映画『ミラクル七号』
● いろいろ感慨深い一本。日本でブレイクした前二作よりしっとり目なので、地味に思う人もいるかも。実際ギャグは控えめです。でも愛情たっぷり。
ノスタルジーといいますか、古きよき昭和といいますか。しゃれにならないほど貧乏でも心は美しい、ともとれるのですが、そういう甘いものだけではないだろうなと。あれだけ身を粉にして働いてもあんな生活を送っている父子というのは、それだけで悲劇であることを忘れろと言われても無理。父子が貧困を抜け出すのは子の出世というわけですが、かの国は教育においてあからさまに国家が手抜きをしていたことが、先日の悲劇的大地震で判明しています。
本作は香港ではなく、急成長する本土です。しかしその影に彼らのように人というよりも、虫けらのように扱われる層もいるわけです。一方で金持ち息子は鼻持ちならないほど増長し、教師ですら拝金首位をひけらかす様はブラック。
以前もシンチーは本土発禁ギャグをかましていましたが、本作もうがって見れば案外深いか・もです。現実にはナナちゃんはいないわけだし……。
● ナナちゃんの愛らしさは言うまでもないのであえて割愛。それよりも不思議でかわいいのは、人間のこどもたちです。理想化されず、狡猾で抜け目なく、残虐で下品でうXこまみれにもなって、身勝手なあの子たちは毒を含んでいるからこそ愛くるしい。滅菌された優等生ではないから、性別逆転した配役でも不思議とリアリティがある。ナナちゃんを勝手な思い込みから虐待する主人公は、理不尽だけどそこが子供らしくていいのです。
空想世界のわくわくした高揚感や、荒削りでその場しのぎの夢もこどもっぽい(ちょっとマイメロの短絡的悪夢魔法を連想)。童心を忘れず、子供の目線にたっているシンチーはエライと思いました。本当に子供に必要な要素が過不足なくふくまれた極上のファンタジーです。そして見終えた後、親に感謝したくなる映画なのです!
ノスタルジーといいますか、古きよき昭和といいますか。しゃれにならないほど貧乏でも心は美しい、ともとれるのですが、そういう甘いものだけではないだろうなと。あれだけ身を粉にして働いてもあんな生活を送っている父子というのは、それだけで悲劇であることを忘れろと言われても無理。父子が貧困を抜け出すのは子の出世というわけですが、かの国は教育においてあからさまに国家が手抜きをしていたことが、先日の悲劇的大地震で判明しています。
本作は香港ではなく、急成長する本土です。しかしその影に彼らのように人というよりも、虫けらのように扱われる層もいるわけです。一方で金持ち息子は鼻持ちならないほど増長し、教師ですら拝金首位をひけらかす様はブラック。
以前もシンチーは本土発禁ギャグをかましていましたが、本作もうがって見れば案外深いか・もです。現実にはナナちゃんはいないわけだし……。
● ナナちゃんの愛らしさは言うまでもないのであえて割愛。それよりも不思議でかわいいのは、人間のこどもたちです。理想化されず、狡猾で抜け目なく、残虐で下品でうXこまみれにもなって、身勝手なあの子たちは毒を含んでいるからこそ愛くるしい。滅菌された優等生ではないから、性別逆転した配役でも不思議とリアリティがある。ナナちゃんを勝手な思い込みから虐待する主人公は、理不尽だけどそこが子供らしくていいのです。
空想世界のわくわくした高揚感や、荒削りでその場しのぎの夢もこどもっぽい(ちょっとマイメロの短絡的悪夢魔法を連想)。童心を忘れず、子供の目線にたっているシンチーはエライと思いました。本当に子供に必要な要素が過不足なくふくまれた極上のファンタジーです。そして見終えた後、親に感謝したくなる映画なのです!


シンチーはギャグだけじゃなく、ストーリーテラーでもあるのだと再確認。
いい映画、ですよね。
あの子が選ばれた理由はよくわかる。ちいさいのに立派な役者です、彼女。