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新版Kizurizm: R・ガートン『ライヴ・ガールズ』

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R・ガートン『ライヴ・ガールズ』

● 吸血鬼がどうやって血をゲットするかは悩みもの。医療用血液(アーカード、時折ソーニャ・ブルー)、瀉血両方でゲット(ドゥードゥルバグ)、代替品使用(ジョシュア・アーク)などなど、現在の彼らはいろいろ考えている模様……。で、本作は「相手が吸ってくれと思えばいいじゃなーい」をくノ一忍法みたいな手段で解決しているわけです。詳しい説明はごめん、できない! でもまあ吸血自体があれのメタファーだしねえ。

● 本作はノリノリ悪趣味スプラッタホラーですが、それ以外に感じたテーマがあります。
「なぜ彼はまっとうに自分を愛してくれる女じゃなく、ビッチを選ぶのだろうか」
 本作ではそのビッチがよりによって人外なわけですが、主人公ディヴィーはまっとうな若者であるにも関わらず、そしてキュートで賢くてセクシーな女性・ケイシーに思いを寄せられているにもかかわらず、いつもビッチばかりを選んでしまう。同棲していたベスはヤクの売人と彼の間で二股を掛け、前の恋人は留守中に男とSMをしていたというひどさ。でもディヴィーは、そんあバカ女に同情を感じてつきあってしまうのです。嗚呼。
 ケイシーは自立していて気が強いしっかりものの女性。たぶんディヴィーは「オレが助けてやらないと」ってへんな義侠心を出してしまうんだろうね。ったくこの野郎! ケイシーに落ち度がないぶん、ディヴィー地獄に堕ちろと思ってしまいますよ。
 そして今度は吸血鬼の魅力に陥落するわけですが……っの野郎! 結局おまえは下半身で女を選ぶんかボケェとはったおしたくなります(そうはいってもケイシーだってなかなか色っぽいぜ)。ケイシーは男だったら「あなたはいい人過ぎてダメ」ってふられるタイプ。申し分なくいい子だけど、便利すぎて親切すぎて、友達以上に昇格できない姐御肌なのだな。
 荒唐無稽な設定だけど、こういう人間関係には妙なリアリティがあります(ある意味女の理想先走りで現実感のないアニタ・ブレイクシリーズとは対照的)。

● スプラッタシーンやエログロ満載っぷりはおなかいっぱい。映像化できないきわどさがてんこもりだから、こういうのこそ活字で読み、ワインでも味わうように脳裏を転がして、オエッときたりむらむらしたりしないとね。先も読めず、エンタメとしてしっかり出来ています。色物設定だと思っていたらなかなか本格派! イイ! もっと彼の作品が読みたいものです。

ライヴ・ガールズ (文春文庫)ライヴ・ガールズ (文春文庫)
(2001/07)
レイ・ガートン風間 賢二

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Author:吉梨(きつり)
『おねがいマイメロディ きららっ』がいいかんじに発狂してきました。ほんとうに教育的に有害なアニメです!

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