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2008.06/22 [Sun]
A・クチンスキー『ビューティ・ジャンキー』
● 最近のモニカ・ベルッチ様はやはり四十を超えたせいか、アップになると目尻のしわが見えて残念だと思うことがあります。でもそれはだいたい二十秒くらいで、あとは表情豊かな演技とうるんだ瞳に圧倒されて、やはり彼女は美しいと思うだけなのですが。
『イースタン・プロミス』のヴィゴとヴァンサンは額のしわがセクシー。若い男にはない年輪と経験が刻まれた皺が、ちょっと眉をあげると何本も浮き上がる様子は本当にステキでした。やっぱ男は四十過ぎだなとうっとりしたものです。
さてなんでしわについて書いたか。それというのもセレブにとってはしわは魅力ではなく、消すものとされていると本書にあったからです。その手段のひとつがボトックス。
ニコール・キッドマンは妊娠中ボトックス注射をやめ、えらいことになっているとか。ボトックスはしわを消す魔法の美容技術ですが、その副作用として表情が乏しくなるそうです。俳優にとって豊かな表情は武器となるはず。それを捨ててまで得たい美しさとは何か? おそるべき美への強迫観念に迫ったのが本書。
● ハリウッドセレブの理想の美女とは、ブロンドに少年の腰まわり、突き出た巨乳、3号サイズの服しか入らない折れそうに華奢な体、ふっくらとしたセクシーな唇。女性がもっとも魅力的に見えるボディラインは、そもそもが安産体型であるという分析もありますが、それが文化によって左右されるのは今も昔も同じ。中国春秋時代の楚では霊王がスマートな女性を好んだため、餓死者が出ました。太っていることが美人の国では、嫁入り前の女性をタロイモ責めにすると言われます。今、セレブの間で流行っている美貌もあきらかに自然に反していますが、それがトレンドなのだから仕方ない。皆血眼になり、ときには整形に失敗し無残な顔になり、最悪に場合命まで危険にさらして追いかけます。アキバの事件で犯人は「不細工な時点で人生終了」と嘆きましたが、ある意味セレブな彼女(彼もだな)も一緒。「美しくなれないなら死んだ方がまし!」この強迫観念を七十になってまで押しつけられる社会って何なの?!
そして本書は読んでいるうちに、そうした人工的な美は実は美しくないのではないかと気付かせる効果があります。脂肪吸引をした作者が「食事を質素にしてダイエットすればよかったのに!」と嘆くシーンは恐ろしい。彼女は踏みとどまったけど、「ダイエットなしでやせられてラッキー!」と思うようになったら……。
あらためてモニカ・ベルッチ様の美しさはどこにあるか考えてみました。彼女セレブの理想より太っているし、目尻にはしわがある。でもその自然体がいい。まるでルネッサンス絵画や無添加ワインみたいな豊満さがある。でも人工的なセレブはフォトショップで加工しまくってのっぺりした写真や、添加物だけでそれらしくしたファストフードみたいな欺瞞性だらけなんだもの。
そしてこれは対岸の火事じゃない。アメリカ西海岸のセレブは地獄だぜフゥーハハァーと笑っていられない。携帯でこのブログを見たら、きっとエロ漫画かアホみたいなダイエット広告が表示されるだろうけど、ダイエット広告なんて脅迫か洗脳か詐欺。「あたしは美容整形に賛成よお」と大口叩いているスカーレット・ヨハンソンだってBMIは20.3だけど、あのアホ広告はBMI16めざせ、お前はクソデブで人生真っ暗と言いまくってます。ふざけんなよ。
『ファイト・クラブ』で主人公は脂肪吸引で吸い取られた脂肪から石鹸を作り、それをセレブに売りつけ一儲けしました。この本を読んで私もあの石鹸を作りたくなったね。
『イースタン・プロミス』のヴィゴとヴァンサンは額のしわがセクシー。若い男にはない年輪と経験が刻まれた皺が、ちょっと眉をあげると何本も浮き上がる様子は本当にステキでした。やっぱ男は四十過ぎだなとうっとりしたものです。
さてなんでしわについて書いたか。それというのもセレブにとってはしわは魅力ではなく、消すものとされていると本書にあったからです。その手段のひとつがボトックス。
ニコール・キッドマンは妊娠中ボトックス注射をやめ、えらいことになっているとか。ボトックスはしわを消す魔法の美容技術ですが、その副作用として表情が乏しくなるそうです。俳優にとって豊かな表情は武器となるはず。それを捨ててまで得たい美しさとは何か? おそるべき美への強迫観念に迫ったのが本書。
● ハリウッドセレブの理想の美女とは、ブロンドに少年の腰まわり、突き出た巨乳、3号サイズの服しか入らない折れそうに華奢な体、ふっくらとしたセクシーな唇。女性がもっとも魅力的に見えるボディラインは、そもそもが安産体型であるという分析もありますが、それが文化によって左右されるのは今も昔も同じ。中国春秋時代の楚では霊王がスマートな女性を好んだため、餓死者が出ました。太っていることが美人の国では、嫁入り前の女性をタロイモ責めにすると言われます。今、セレブの間で流行っている美貌もあきらかに自然に反していますが、それがトレンドなのだから仕方ない。皆血眼になり、ときには整形に失敗し無残な顔になり、最悪に場合命まで危険にさらして追いかけます。アキバの事件で犯人は「不細工な時点で人生終了」と嘆きましたが、ある意味セレブな彼女(彼もだな)も一緒。「美しくなれないなら死んだ方がまし!」この強迫観念を七十になってまで押しつけられる社会って何なの?!
そして本書は読んでいるうちに、そうした人工的な美は実は美しくないのではないかと気付かせる効果があります。脂肪吸引をした作者が「食事を質素にしてダイエットすればよかったのに!」と嘆くシーンは恐ろしい。彼女は踏みとどまったけど、「ダイエットなしでやせられてラッキー!」と思うようになったら……。
あらためてモニカ・ベルッチ様の美しさはどこにあるか考えてみました。彼女セレブの理想より太っているし、目尻にはしわがある。でもその自然体がいい。まるでルネッサンス絵画や無添加ワインみたいな豊満さがある。でも人工的なセレブはフォトショップで加工しまくってのっぺりした写真や、添加物だけでそれらしくしたファストフードみたいな欺瞞性だらけなんだもの。
そしてこれは対岸の火事じゃない。アメリカ西海岸のセレブは地獄だぜフゥーハハァーと笑っていられない。携帯でこのブログを見たら、きっとエロ漫画かアホみたいなダイエット広告が表示されるだろうけど、ダイエット広告なんて脅迫か洗脳か詐欺。「あたしは美容整形に賛成よお」と大口叩いているスカーレット・ヨハンソンだってBMIは20.3だけど、あのアホ広告はBMI16めざせ、お前はクソデブで人生真っ暗と言いまくってます。ふざけんなよ。
『ファイト・クラブ』で主人公は脂肪吸引で吸い取られた脂肪から石鹸を作り、それをセレブに売りつけ一儲けしました。この本を読んで私もあの石鹸を作りたくなったね。
![]() | ビューティ・ジャンキー-美と若さを求めて暴走する整形中毒者たち (2008/02/28) アレックス・クチンスキー 商品詳細を見る |



これからも宜しくお願いします!
インディ4のマリオンがボトックスしていなくてよかったと思っています。自然に反する美ってやっぱりおかしいんですよね。
たしかに欧米俳優女優のほうが自然体ですよね。モニカ様はダイエットもあんまりしていないぽいし。アメリカは政治家すらボトックスするそうですからね……。クライヴ・オーウェンもヴァンサン・カッセルも欧州ですね。アメリカはもうボトックスなしの中高年女優がへっていて大変だとか。