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映画『ノーカントリー』
● 『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』が狂人映画と紹介しておいて、イン殺さんには不発だったんですが、今度こそ念を押して推薦させていただきます。これは「ジャンル:狂人」映画です。しかもこの狂人にハリウッド熱狂! アカデミー賞受賞! と来たら今年はもうイヤー・オブ・マッドネスですよもう。マッドキャラ2008はこの映画抜きにして選出しちゃいかんと個人的には思います。
まあ主役とか追われる可哀相なひとはわりとどうでもよくて、本当にアントン・シガーの狂気を愛でる映画です。まずブチャラティを濃くしたかのようなキモイおかっぱがインパクト。「ゴゴゴゴゴゴ……」とジョジョフォントつきで出てきてもまったく違和感ない。あんなキモイ造型の人物を3D実写で見られるだけでも僥倖としかいいようがありません。作中の人物にも「一目で異常者とわかった」と言われますが、本当に一目でわかるんだから素晴らしい。台詞の狂気とこねくり回し方もジョジョティスト。アラーキー信者にもおすすめできるかな。
そして狂人特有のぶっとんだこだわりと理由が凄い。もうね、コイツはね。「なぜ人を殺してはいけないの?」の体現者。そういう疑問を抱いたこすっからいガキにはこの映画を見せてやりましょう。それを実行するのはこんなことなんだよ、とこんこんと諭したら、そいつの殺人願望は萎えるでしょうな。作中でもしばしば「なんで殺すの!」と問われています。だってそれはシガーがシガーだからだよ。なんでそもそもコイツが野放しなんだよ……。生まれてごめんなさいってかんじですよコイツは。本当にねえ、なんで殺すかわかんないけどとりあえず殺しておくか、みたいなかんじが出ていて気持ち悪いんだよ。
こだわりは無痛畜殺機。ガスボンベでしゅごっとドタマに風穴をあけるステキ兵器だけど、使い勝手は最悪。動かない相手に狙いをつけてハイサイナラーという難しい使用条件のうえ、ボンベは重たい。そんなもんを敢えて使うあたり超意味不明。もうわけわかんない。
中盤、薬局に万引きに入りたいがために、シガーが車を爆破するシーンなんかもう笑い転げそうになりました。だって凄く愉しそうなんだもん。愉しそうだけど淡々としているんだもん。なんでそんな愉快に車を爆破するかね。笑ったといえば、シガーが銃弾を自分で掘り出すところもいい。全裸のシガーが便器の上で座るという、誰が喜ぶんだよとツッコミ入れたいサービスショット。きめえ。ただでさえ不気味な男が全裸。全裸。くどいけど全裸。本当に吐き気がしました。
こういう気持ち悪い男が、延々と作業的に愉しげに虐殺を繰り広げる。それを二時間ぶっ通しで見せつけられるわけです。アカデミー賞審査員も罪作りだなあ。こんなもん常人に見せるなよ。全国展開していい映画じゃないよ、フツーは。これは変態が愛でるタイプの映画だよ。カンヌの『オールドボーイ』以来の暴壮挙じゃないですかね。わはは、デートムービーにした方はご愁傷様です。
以下ネタバレです。
"老人が住む国などない"というのが原題であるわけで、トミー・リー・ジョーンズ扮する保安官が「昔がえがっだなあ」と懐古的になっているのかと思っていたら、そうじゃないというオチがまた秀逸。「いつの時代だって狂人はいるんだよ、老人にとって住みやすい国なんざどこにもないし、今までもなかったし、これからもないよ!」と、藤原M彦やらをギャフンとさせるような結論です。ははは。そもそも本作の舞台は三十年近く前だ。ざまみろ。まあこのあたり、原作も読まないとなんともいえんかな。
あと筒井先生(ジョシュ・ブローリン)が頑張ってました。あの狂人相手によくやったと思います。彼の死ぬところばっかり見ている気がするよ! このままじゃファンになっちゃっよ!
最終決戦の省略っぷりが古龍並でスゲー。こんなことする人は古龍以外にいないと思っていましたよ。
まあ主役とか追われる可哀相なひとはわりとどうでもよくて、本当にアントン・シガーの狂気を愛でる映画です。まずブチャラティを濃くしたかのようなキモイおかっぱがインパクト。「ゴゴゴゴゴゴ……」とジョジョフォントつきで出てきてもまったく違和感ない。あんなキモイ造型の人物を3D実写で見られるだけでも僥倖としかいいようがありません。作中の人物にも「一目で異常者とわかった」と言われますが、本当に一目でわかるんだから素晴らしい。台詞の狂気とこねくり回し方もジョジョティスト。アラーキー信者にもおすすめできるかな。
そして狂人特有のぶっとんだこだわりと理由が凄い。もうね、コイツはね。「なぜ人を殺してはいけないの?」の体現者。そういう疑問を抱いたこすっからいガキにはこの映画を見せてやりましょう。それを実行するのはこんなことなんだよ、とこんこんと諭したら、そいつの殺人願望は萎えるでしょうな。作中でもしばしば「なんで殺すの!」と問われています。だってそれはシガーがシガーだからだよ。なんでそもそもコイツが野放しなんだよ……。生まれてごめんなさいってかんじですよコイツは。本当にねえ、なんで殺すかわかんないけどとりあえず殺しておくか、みたいなかんじが出ていて気持ち悪いんだよ。
こだわりは無痛畜殺機。ガスボンベでしゅごっとドタマに風穴をあけるステキ兵器だけど、使い勝手は最悪。動かない相手に狙いをつけてハイサイナラーという難しい使用条件のうえ、ボンベは重たい。そんなもんを敢えて使うあたり超意味不明。もうわけわかんない。
中盤、薬局に万引きに入りたいがために、シガーが車を爆破するシーンなんかもう笑い転げそうになりました。だって凄く愉しそうなんだもん。愉しそうだけど淡々としているんだもん。なんでそんな愉快に車を爆破するかね。笑ったといえば、シガーが銃弾を自分で掘り出すところもいい。全裸のシガーが便器の上で座るという、誰が喜ぶんだよとツッコミ入れたいサービスショット。きめえ。ただでさえ不気味な男が全裸。全裸。くどいけど全裸。本当に吐き気がしました。
こういう気持ち悪い男が、延々と作業的に愉しげに虐殺を繰り広げる。それを二時間ぶっ通しで見せつけられるわけです。アカデミー賞審査員も罪作りだなあ。こんなもん常人に見せるなよ。全国展開していい映画じゃないよ、フツーは。これは変態が愛でるタイプの映画だよ。カンヌの『オールドボーイ』以来の暴壮挙じゃないですかね。わはは、デートムービーにした方はご愁傷様です。
以下ネタバレです。
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"老人が住む国などない"というのが原題であるわけで、トミー・リー・ジョーンズ扮する保安官が「昔がえがっだなあ」と懐古的になっているのかと思っていたら、そうじゃないというオチがまた秀逸。「いつの時代だって狂人はいるんだよ、老人にとって住みやすい国なんざどこにもないし、今までもなかったし、これからもないよ!」と、藤原M彦やらをギャフンとさせるような結論です。ははは。そもそも本作の舞台は三十年近く前だ。ざまみろ。まあこのあたり、原作も読まないとなんともいえんかな。
あと筒井先生(ジョシュ・ブローリン)が頑張ってました。あの狂人相手によくやったと思います。彼の死ぬところばっかり見ている気がするよ! このままじゃファンになっちゃっよ!
最終決戦の省略っぷりが古龍並でスゲー。こんなことする人は古龍以外にいないと思っていましたよ。
- 20時25分
- [映画・演劇・TV感想]
- TB(0) |
- CO(2)
- [編集]



そもそもこんなキチ●イ映画がアカデミーかとポスター見る度ほくそ笑んでいます。
もう存在自体が罪みたいな映画!