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新版Kizurizm: 諸星大二郎『暗黒神話』・『孔子暗黒伝』

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諸星大二郎『暗黒神話』・『孔子暗黒伝』

● 本当に十五年以上前に読まなくてよかった。こんなのを連載していた昔のジャンプって今よりはるかに危ないと思います。今まで読んだ漫画で一番恐いといえるかも。

 何が恐いかというと、どちらの作品も主人公がどこへ向かっているのか、まったくわからないのです。自分が何者であるかも途中で消失してしまう。そしてわけのわからないまま人が化け物になったり、死んだりしていく。これは相当恐いです。美人が泉につかってゾンビになったり、あるいは何の説明もなしに主人公二人が一体化していたり。復活したと思われた前世での妻がドロドロに溶けるのも恐くて恐くて。しかも全身が溶けても顔だけは残っているんですよね。

 背後のからくりを説明されても、オリオン座がどうとか言われても「えええええ!?」と頭に疑問符が並んでいるままに話が進んでいくだけで、よくわからないのです。なんでこんなにスケールがでかくなっちゃってるのかなと思うままに、話はまた激流の如く進んでいく。これが本当に恐い。

 『暗黒神話』のラストは本当に背筋が凍りました。すごい傑作を読んでしまった……トモノさん、本当にありがとうございました。

暗黒神話 暗黒神話
諸星 大二郎 (1988/06)
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孔子暗黒伝 孔子暗黒伝
諸星 大二郎 (1988/05)
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