Archive [ 200707 ] 記事一覧
池波正太郎『真田太平記』(五)秀頼誕生
● 秀吉の落日が、草のみならず見えてきました。しかし跡継ぎたる秀頼が生まれたため、昌幸は乾坤一擲豊臣政権に賭ける決意を固めるのでした。 秀吉の死前後をめぐる攻防のゆくえはいかに?● 一巻から二十年近く経過したせいか、お江の出番が大幅に減り、次世代の活躍も目立ってきました。一番目立つのが佐平次の息子・佐助です。わずか十五歳ながら、卓抜とした忍者としての技能を示し始めました。ウサギこと鈴木右近は柳生家で...
池波正太郎『真田太平記』(四)甲賀問答
● 秀吉狂気の朝鮮出兵、頼りない後継者の秀次を目にした諸将は、ポスト秀吉を睨んで虚々実々の駆け引きを始めます。「草の者」たちも暗躍し、有利になる情報を集めんと東奔西走をするのですが、真田の草・お江が不覚をとり、絶体絶命のピンチに……。 お江の死闘と逃避行を縦軸に、諸将の動向を横軸にした巻です。● というわけでお江ら草が目立ち、肝心の真田父子の影はやや薄い本巻。まあそもそも活躍できる場面も少ないんですけ...
今週のY十M 運命の双生児
● ものすごく久々に、まともなおとねさんが見られる今週号。何気ない会話の断片にその後の展開への伏線があります。・小田山(小山田じゃないよ)という地名・巽にある雪地獄をおとねが発見したらしい 等など……。 相変わらずマイペースな沢庵和尚に巻き込まれた小姓組を叱りつける銀四郎ですが、彼はこの小姓と同年代なんですよね。改めてコイツは化け物だと実感しました。おとね捕獲の時といい、コイツのは中身は老けすぎだ。●...
片岡愛之助トークサロン「上方歌舞伎 柔らかに匂う」
● にわかファンの自分ですが、ラッキーなことに(本当にラッキーな倍率だったらしい)当たったので行ってきました。お留守番の方のためにもレポを書こうかというわけです。 化粧を落とした生・愛之助さんは歌舞伎バカ一代(悪い意味じゃないですよ)で、とても好青年という印象を受けました。関東女子の想像する理想の関西男子という印象ですね。カッコイイだけじゃなくて、話すと面白いじゃないキャーってやつですよ、ええ。 ...
今週の『風林火山』「天下への道」
● OPクレジットの〆が千葉真一から緒方拳になったことに、なんともいえない気分を味わいました。寂しいような、これからが楽しみなような……。● やっとお屋形様がまっとうに戻り、顔面筋肉もあまり動かなくなりほっとしています。でも相変わらずフン殿が挙動不審な気がしますけれども。 いよいよ越後編ということで、景虎様がドーンと登場しました。もう衣装が派手とか髪の毛鬱陶しいという部分には慣れてきましたが、もっと奥深...
池波正太郎『真田太平記』(三)上田攻め
● 前半のハイライト・第一次上田合戦、そして信幸と小松殿との婚礼から始まる第三巻。兄・信幸が目立っているのに対し、越後から大阪と人質にされている弟・幸村はちょっと影が薄いのでした。 目に余るほど弟贔屓であった父・昌幸もだんだんと兄を認めるようにはなるのですが、信幸は徳川家との結びつきを深めているので、豊臣に肩入れしたいためか溝ができていきます。 弟も、あの愛嬌から人質に行く先々で可愛がられている...
池波正太郎『真田太平記』(二)秘密
● あらすじを、猫とともにお楽しみください。 本能寺の変という衝撃を受け、混迷を極める日本。↑動揺する群雄たち(ロケ地「猫の時間」) そんな中、秀吉が一歩天下に先んじていた。徳川家康と争う秀吉を内心応援しつつ、動静を冷静に見守る昌幸であった。「天下の趨勢を占うニャ」(メインクーンのクーン) 真田兄弟もすくすくと育っている。 兄・信幸は優等生タイプなんだけど、父に愛されていないのである。「でもまあ私...
池波正太郎『真田太平記』(一)天魔の夏
● 日本の夏、真田の夏― ってなフレーズを勝手につけて、真田祭り開催中です。直江兼続、前田慶二郎ときて真田。西軍祭りか義レンジャイ祭りめいている気もします。● 本巻は武田家滅亡から本能寺の変まで。わかっていても、『風林火山』で活躍中の面々の、その子孫がああなると思うと悲しい……「かんしゅけ〜〜」とよちよち歩いていた四郎様のその後がああなると思うとねえ。上杉謙信が「こんなことなら信玄の生きているうちに同...
寺崎英成他『昭和天皇独白録』
● 外交官・寺崎英成による独白録、寺崎英成の娘・マリコ・テラサキ・ミラーによる父の回想、そして解説座談会という構成の本です。 昭和天皇のイメージといえば、晩年のものしかなく、若い頃といえばイッセー尾形が扮したものしか脳内再生できないのですが……でもこの独白から受ける印象は、『太陽』に意外と近いかも。 全体的に思っていたよりも、感情的で舌鋒が鋭いイメージがあります。そういえば『硫黄島からの手紙』のレビ...
伝奇の法則
たいていの人間は伝奇小説を読んでいる最中に●隆慶作品「柳生」が登場すると、人相風体の描写が一切なくとも「裏柳生」だと思い込む。●山風作品で「くノ一」が登場すれば、「妖艶な美女」に違いないと思う。●荒山作品で「黒幕」が登場すれば、実は朝鮮人に違いないと思う。●戸部新十郎作品で、自邸にいる宗矩が出てきたら「長煙管で喫煙中」だと思う。 だから『影武者徳川家康』に出てくる柳生兵庫がいい人だったり、山風作品の...
エコバッグの売り子は300人のスパルタ戦士にすべき
……だと思うんだ。 参照動画。 そんなにブランドもんのエコバッグが好きなら、いっそ討ち死にしてでも買いやがれと思う私は、そのへんの店で買った無地300円のエコバッグ派です。HAHAHAHAHAHA!...
小松成美『仁左衛門恋し』
● 現仁左衛門丈へのインタビューで構成される本です。 でもまあ本の感想ではなく、見終えてからじわじわときている先日の歌舞伎の感想といいますか。 例の海老蔵丈の降板ですが、あとでネットの評等見ているとともかく代役の方が大変だったんだと、今更ながらこっちまで冷や汗です。 愛之助丈。素敵な上人さんだ、出番が増えたと喜んでいましたが六幕で六役ってお体大丈夫なんだろうかと思ったり。案の定『蝉しぐれ』の会見が...
南條範夫『傍若無人剣』
● タイトル通りの中身です。海音寺氏の『戦国風流武士』とは対照的。本書の前田慶二郎は飲む打つ買う揃った豪傑、海音寺版は風流に重きが置かれた、変人で豪傑だけど繊細な文学青年的部分があって、結構うぶなところもある青年。映像化するなら、本書は中村獅童、海音寺版はミッチーやGackt様でもギリギリいけそうなかんじです。● 前田慶二郎という素材がいいので、どう描いても面白くなりそうですが、どっこい本書はいまひとつ...
武者震いという言葉の変容
● 昨今、某大河ドラマのせいで「武者震い」という言葉のイメージが変わった方向に変貌しております。● それに追い打ちをかけるかの如き今週の『彼岸島』。「雅からの手紙か。武者震いがするのぉ! 雅の罠なのか。ますます、身震いがするのぉ!」 月曜朝から笑いで手の震えが止まらぬわぁ! どうすればいいのか! 武者震い。こんな一般的とは言い難い単語の変容が、今後心配でならない私です。...
アニメ『BLACK LAGOON』
● 全体的にいい出来だったと思います。絵柄も原作のイメージ通りだし、何よりキャストの声が全員低めなのがよかった(シェンホアはあれはあれでよし)。アニメはあんまり観ないんですけれども、挫折するきっかけとして多いのが、話でも絵でもなく女性キャストの所謂アニメ声だったりしますが、これは皆渋めのアルトでいいかんじ。まあ原作のイメージからして、高い声はあわない女性ばっかりですけれども。● 第一期は特に問題なし...
筒井康隆『筒井順慶』
● 例によってどんな小説なのか説明しろと言われたら、まったくしようがない困った作品です。康隆さんが順慶さんの本当の子孫かと言われても、正直どうでもいいし、それより何より何かにかこつけて康隆さんは時代小説にいちゃもんつけたかっただけなんじゃないかなあと。「SFをバカにするけど、時代小説がバカに出来た立場なわけ?」 ってかんじなわけですけれども、そんな狂犬の如きスタンスで無茶苦茶書きまくっても面白いのだ...
今週の『風林火山』「逆襲! 武田軍」
● 両雄の死を悼む回なのに、ところどころで入っているギャグ要素が謎かつツボでした。「おのれおのれおのれおのれおのれおのれー」「おぬし何回おのれと言うつもりじゃ!」「おのれー」 なんだコレは。無駄な空撮だし、予告編でも「景虎!」「景虎!」連呼だし。小笠原・高遠の駄目コンビ解消はちょっと寂しいですね。 笑えるといえば、小山田殿をもはや「フン殿」と呼んでいる私です。子供のために勝つぞというのもなんだか白...
戸部新十郎『秘剣 龍牙』
● 戸部先生の秘剣はいいなあ。映像化とかしたらつまらないんだろうな。この文体と渾然一体になってこそのよさがあるなー。いくら読んでも飽きないし。 というわけで毎回絶賛ですが敢えてツッコミたい。 また宗矩が愉快すぎると。 「燕飛」冒頭の一文。 柳生宗矩のうけがたいそうよろしい。 で爆笑しました。案の定、展開は「柳生門下が斬られる。宗矩あせる。撃退する」であります。この様式美! それでもってこの宗矩が結...
松竹座『七月大歌舞伎』
● 全国ニュースにもなっていた通り、市川海老蔵丈が怪我で降板しているんですよね。愛之助さんの出番が増えるのは嬉しいけれども、はじめての海老蔵様も見たかったなー。 そんなわけで浪花の夏の風物詩を観てきましたぜい。昼の部『鳴神』 鳴神上人が海老蔵さんから愛之助さんになっております。たぶん海老蔵さんだと印象違ったんでしょうが、それにしてもこの鳴神上人……愛之助さんだけにラブリー過ぎるなコレは……。 ほぼ予備...
山口貴由『覚悟のススメ』愛蔵版五巻(完)
● 甲子園で一番白熱するのは準決勝といいますか。案外頂点の兄弟対決はあっさりしていた印象です。 しかし! それ以上に盛り上がる霞の秘密、そして散様の宝塚ショーに兄弟愛があるのでまったく問題なし。というかなんというか、冥が強すぎてバトルでは散様あんまり目立たなかったなー。散様はバラバラ死体と宝塚ショーが印象に残って……あと体重は54kg。身長がわかりませんが、48kgとかじゃなくてヨカッタ。54kgという数値は散...
『300』祭りの終焉
● 今日が最終日なので見るぞと心に固く誓っていたのに、帰る一分前に残業頼まれました。自分のミスならばまだ諦めようがあるのに、本当にしょうもない用件だったのでもう泣きそうになりました……結局死体の木から途中入場して七回目の鑑賞。残業で一回、ステリオスの最期で一回、もうこれで見納めだと思ったエンドロールで一回、合計三回泣きました。 予告編を真夜中に十回くらいずっと見ていたり、映画館で予告編がかかるだけで...
全盛期の黄薬師伝説
・3戦5勝は当たり前、3戦8勝も・初回先頭打者満塁弾指神通を頻発・黄薬師にとっては弟子も郭靖も全真七子も単なる出来損ない・笛だけで敵全滅も日常茶飯事・一万人の蒙古兵が相手、南宋兵士全員負傷の状況から1人で逆転・笛を吹くとすべてのものが三つに見える・弾指神通でクレーター作成・笛を手にしてに立つだけで相手が泣いて謝った、心臓発作を起こす投手も・弾指神通に納得いかなければその投げた弾丸を空中で回収して帰って...
朝倉喬司『スキャンダリズムの明治』
● 山風明治ものの副読本に是非と言いたい一冊。 荒山先生も大伐採している某作家の言葉を信じると、明治期の政治家は素晴らしい人ばっかりってことになるんですが、どーだかねー……? と思えてくる一冊。妾は囲う、汚い金を貯める、選挙は無茶苦茶。いや、こりゃよっぽど現代のほうがマシです。 明治期の新聞を書き始めたジャーナリストも、今のネット論壇もそうは変わらない気がします。どちらも「こんな凄い意見を発信できる...
筒井康隆『巨船ベラス・レトラス』
● 『大いなる助走』以来の文壇批判です。アノ作品にあった「おまえらみんなぶっ殺してやる!」という怒りはなく、文壇の長老格として静かに現状を嘆いております。 といっても本書の九割は「ふーん」という感じで読んでいて、たいして面白いとは思わなかったんですな。ところが最終局面で作者本人が登場し、ある短編集を勝手に出版されたことに激怒した経緯から、現在の文壇を強烈に批判する流れに突入していきます。この人の罵...
劇団☆新感線『犬顔家の一族の陰謀』
● フルタイトルは、劇団☆新感線2007夏休みチャンピオン祭り「犬顔家の一族の陰謀」〜金田真一耕助之介の事件です。ノートになります。長ッ! ともかく無茶苦茶面白くて、涙流して爆笑しまくったんですが、こうして家に戻って見ると見事なまでに何も残ってねー! だがそれがいい。いや、これはその場で爆笑するものであって、ブログで書いて感想をまとめて楽しむタイプのものじゃないと思います。ネタバレは回避できないわけだし...
海音寺潮五郎『戦国風流武士 前田慶次郎』
● 慶次って、何がアレかっていうと『花の慶次』の洗礼を受けた世代はもうあのイメージが先だってしまっているところですよね。 そんな人が読めば、本作はおとなしいかもしれない。もっと慶次はいろいろ暴れなくてはだよとか、そのエピソードは知っているよとか。そんな感想しか抱けないかもしれない。でもたぶんおかしいのはあの漫画と隆慶先生だよ! おかしなほうがスタンダードになった世界。それが現在の前田慶次像だ!● そ...
祇園祭り新選組パレード
● いつまで関西にいるかわからぬ自分として、悔い無きよう行事参加してきました。 が、無念なことに体調が悪化しまくり。しゃんとしてパレードしなければならないはずが、「新選組隊士(もはやこれまで)」って感じでしたね。切ないことに、朝も夕方も回復していてパレード中だけガタガタだったのがなんとも。「休憩はいつだろう……」「あとどれくらいで終わるんだろう……」 としか考えられませんでした。せっかく台風一過であっ...
笑傲江湖のガイドライン
・正派同士なら大丈夫だろうと思っていたら同じ正派20人に襲われた・福威票局から徒歩1分の路上で林夫妻が頭から血を流して倒れていた・布団がぐにゃりとしたのでめくってみると六猿の死体が転がっていた・老婆に化けて逆ギレして押し倒した、というか襲ったあとで「あなたが好きです」とかを告白する・宿が田伯光に襲撃され、女も「男も」全員手籠めされた・少林寺から出たの10mの間に邪派に襲われた・正派の1/3が裏切り経験者...
今週の『風林火山』 「両雄死す」
今日は体調が最悪の上、結構疲れる行事に参加して両雄を待たずしてこっちが討ち死にしそうでした。それは明日書くとて、今朝からずっと両雄のことを考えてそわそわしていましたね……。● そしていよいよ両雄が! 泣く準備は万端でしたが、笑う準備はしておらず、そのためいろいろ大変でしたよ。なんでドラマでこんなに喜怒哀楽味わっているんだよ!・喜ポイント。あまりにご飯を毎度うまそうに食べる村上さん・楽ポイント。小山...
ゲームにおける柳生一族
● 『猛将伝』が出るそうだし、今更だけど『戦国無双2』をやってます。本作には武蔵や小次郎が出てきますが、合戦に出ていて一番違和感のない剣豪といえば我らが宗矩くんじゃないですか。彼は本作ではモブ武将、石舟斎は護衛武将なのです。 で、ふと考えました。ゲームにおける柳生一族はどのような位置なのでしょうか。十兵衛と石舟斎『サムスピ』、『鬼武者2』あたりで結構いい扱いですけど、宗矩は悪役ばっかりでしたっけ? ...
今週のY十M 鶴ヶ城の客人
● さて、全回はあまりに衝撃的なおとねさんの姿で幕を閉じたわけですが、今回もえらいことになっています。 小姓に呼び止められた彼女、身体検査するぞという言葉にどこまででも調べていいのよと、なんと一糸まとわぬ姿になったではありませんか! これは原作通りです。しかしせがわ先生の漫画化を見ていると、絵の力というものの大きさを思い知ります。それこそ裸づくしの本作でありますが、豊かな腰から落ちそうな腰巻がなん...
私のストレス解消法 風編
上司の作った書類の「力づく」なんていうのを朱筆で直しながら、あるいはスペック指定書に「メモリは1GBくらいがいいんじゃないかと思います」とか書いてあるのを見ながら(友達へのメールかァァァ!)、「浅はかな……」 と呟く。 切ないことにこの上司、自分よりほぼ一回り年上だったりして。スペック仕様書が曖昧なのは、いかがかッ!...
E・レナード『身元不明者89号』
● レナードの77年発表、日本語版初刊行作品。彼の作品としては、ほぼ水準の出来です。 ただ、本作には特徴的な部分が。それはアル中描写のリアリティです。● 主人公とヒロイン二人がアル中というのが大きなポイントの本作。「ハイ、ぼくはデビッド、アル中です」という自己紹介でおなじみアル中更正会も重要な役割を果たします。 主人公が一体どれだけ酒を飲んだかという描写がものすごく細かくて感心していたら、実際に作者も...
荒山徹『柳生大戦争』第三回(完)
● 私は言うまでもなく徹先生のファンだから、酷いことは書きたくないですよ。でも敢えて書きます。これはあんまりだ! 先生は以前、サトケン先生との対談で「大森林を切り倒す」って仰いましたね。私は先生がレザーマスクを被り、チェーンソーを振りかざしながら密林に飛び込む姿を思い描いてきました。でも違ったんだ……先生の「伐採」とは、ひとんちの裏庭で、ほっかむりをしてスコップでコソコソタケノコを掘るような、そんな...
またも『300』
● あと一回、上映終了まで見ると思います。初めて見た時より、いろいろ勉強しているのもあってか、見る度再発見が!・父子関係が好きです。冒頭、幼いレオニダスが父親の盾を叩いているところとか、レオニダスが息子を鍛えているところとか・父子といえば、隊長とアスティノスも好き。隊長の目つきが、心配から信頼へと変化していくあたり、目力あると思いました。感情移入しすぎると、例のシーンが辛いんだけど……・セロンは王妃...
きくちいま『キラキラ着物絵日記』、R・ヘイル『101匹にゃんこ』
● あーうー……ギスギスした毎日を送る自分にとっては、桃源郷のような日々ですなあ。私も毎日着物で暮らすライターに憧れるなあ。 これで終わらせるのもなんですので、本書にあった心理テスト。「思いついた四文字熟語を二つあげよ」 さて、あげましたか? 一つ目は人生観、二つ目は恋愛観だそうです。ちなみに私は「豪放磊落」、「奔放不羈」でした。どんなかぶき人だよ! キラキラ着物絵日記きくち いま (2006/03/15)リヨン社...
山風と光市母子殺人事件記事について等
怒りにまかせて書き殴った記事が、どういうわけだかたくさんリンクを貼られたようでして。ま、時事ネタを書くとヒットすることは理解できました。週刊少年ジャンプ感想、非モテ界隈、恋愛について書いたりしてもヒットしますよね。めんどくさいからしないけど。 で、私は最近特にそうですが、人様のブログ記事にはツッコミは入れません。無粋だしめんどくさいんで。しかし、この記事にだけは一言言いたい記事がございましたので...
今週のY十M おとね狂乱
● 猪苗代湖で激闘が繰り広げられていた頃、十兵衛は何をしていたのでしょうか? 敵を奇襲しておりました。相変わらず、通り過ぎるところは屍山血河と化す修羅っぷりであります。 しかしこの十兵衛、強いだけではなく首にそってキリトリ線を入れるとは、どれだけ強いんだか。それにしても即死しなかった、文字通り首の皮一枚の与右衛門さんは運がいいのか、悪いのか。十兵衛はどうやら江戸花屋敷潜入でも用いた変装作戦を実行に...
今週の『風林火山』「最強の敵」
拍手>柳生宗矩がまとめた活人剣10の法則。ナイスです。10番目に大笑いしてしまいました。ありがとうございます。宗矩はやっぱりいいなあ。● 今週、一番印象的だったのは甘利が勘助に言う台詞でした。確かに勘助って信用ならないといいましょうか。妻子あって当然の中、姫しゃまや四郎様に執着しています。これって周囲から見たら相当おかしいわけですよね。主人公を全知全能の存在として描かず、戦国時代の価値観を感じさせる秀...
私がまとめた伝奇小説の10の法則
[1] 我々は歴史の捏造はしたくない、すべてはこじつけである[2] 従来の歴史観とは違う作品を読者が望んだ [3] 出てくる悪役は、北斗のモヒカンのような連中だ [4] 我々は正しい歴史観や事実を証明するためではなく、度肝を抜ければいいと思う [5] 我々も捏造してしまうことがある。だが、まっとうな説とは違って信じてもらおうとは思っていない[6] 戦いに妖術や忍術や柳生を用いている [7] いくさ人の受けた被害は小さく、奴...
『必殺仕事人2007』
● 実はこのシリーズ初体験です。あまりにお約束、いかにもほりのぶゆきにパロられていそうなベッタベタぷりを楽しみました。 特に涼次の殺し方がおかしすぎ。なんだよあの毒は、高性能過ぎるだろ! 武侠ドラマ並の劇毒っぷりに爆笑しました。 主役の東山さんは、和装補正が高い方です。ただでさえの男前っぷりが、時代劇になると気品が出てくるような気がします。カッコイイですねえ。村上弘明さんあたりとは違って、いかにも...
山風『叛旗兵』
● 山風要素の集大成のような作品であり、『忍法八犬伝』、『風来忍法帖』と並べて「山風ボンクラ三部作」にあげたい作品です。しかし入手が結構難しいので勧められない隔靴掻痒感が〜〜〜! あらすじ。 関ヶ原で破れた上杉景勝の腹心・直江兼続。彼の養女・伽羅のもとに徳川の重臣・本多正信の二男との縁組みが持ち込まれた。しかし、あからさまな徳川の干渉を上杉家が納得するはずもないと兼続は大谷刑部のわすれがたみ・左兵...
山スパルタン 壁スパルタン
『山おんな壁おんな』に嫌気がさして見るのを途中でやめてしまったんですが、これの男性版はどうなるか考えてみました。『山スパルタン 壁スパルタン』 容姿端麗、百戦錬磨のステリオスはスパルタ親衛隊でも有数の勇者。しかし、そんな彼にはあるコンプレックスが……。 そんなある日、新入りとして配属になったアスティノスの革パンとその下を見て彼はショックを受ける。アスティノスは隊長の息子だけあって武勇に優れているだ...
私のストレス解消法
1.防水機能付き携帯電話を風呂に持ち込む2.おもむろにNHK公式サイトからダウンロードした「風林火山」メインテーマを再生する3.「して、勘助! こたびはどう思う?」「は、某が思いますに……」「ふむ、板垣はどうじゃ」「お待ち下され殿、勘助めは……」 と、一人五役くらいで武田軍議を再現。「ひめしゃまあ〜」、「あーまーりーよーしーたー」、「武者震いがするのぉ、ますます身震いがするのぉ」もやってみる。 しかし今...
F・ミラー、L・ヴァーリィ『300』(原書)
● ついに原書まで手を出してしまいました。後悔はしていない……。 ストーリー面での追加があるのは言うまでもないのですけれども、あの独特の色合いと構図を映画はきっちり再現していたなあと感じました。いいよな、ミラーとか筒井康隆は(まあ自分もだけどさ)。山風なんか映像化作品に関してはねェ……。 まずこれを書かねば始まらないのですが、原作のスパルタ人はほぼ全裸です。革パンツも紐パンだったり、本当に局所しか隠し...
DVD『ウェイン町山のLA秘宝』
● 町山さんがロスの名所を案内するビデオでした。『ドーン・オブ・ザ・デッド』を書く前のジェームズ・ガンインタビューがあったり、ナカナカ貴重。 肝心のお店紹介では、ゴスの聖地といえそうな「ネクロマンス」(死体への愛)というお店と雑貨屋さんがよかったなー。予想通りですが、マリマンは前者の常連です。● えー、以下DVDとは関係ないことですが。Web拍手が二カ所あってややこしいため、ブログの記事についているものだ...
今週のY十M 一路江戸へと
● さて今週は、ついにあと一人となった沢庵BONズの運命やいかに、でした。予測はつくんですけれどもね、しかしこうして見るとやっぱり切ないですなあ……。 涙をボロボロこぼしつつ、江戸へと逃れていく二人の女たちもなんとも健気です。 ● まあ、感動的なんですけれども、ビリーのせいでちょっと疲れているので。じゃなくて『彼岸島』が強烈過ぎて鼻血出そうです。 ポン(笑)、冷、兄貴、そして何故満面の笑みを浮かべている...
藤沢周平『密謀』
● 上杉景勝と直江兼続の下した関ヶ原前の決断を縦糸、そして領内に生きる若者の成長を横糸にしたお話です。山形を舞台にした藤沢世界のイヤーゼロを描いたといえるかも。 直江を知るために読みましたが、彼よりも脇役が印象的でしたね。特に冒頭で拾われた牧兄妹や「草」たち。牧の兄は牧静四郎という名ですが、これはどうしたってあの作品の主人公を思い出しますし、東北の山間で生きる「草」たちも彼の作品でおなじみの隠密の...
T・ハリス『ハンニバル・ライジング』
● 映画版は未見、ハンニバルシリーズは原作は全部読んでいます。で、本作ですが。うーむ、これは日本の読者はどこまで正常心で読めるかといいますか。うまいけれどもあと一歩のところで嘘日本なのが惜しいといいますか。紫夫人をどうとらえるかが大きなポイントとなるでしょう。 今までマルティン・ベックシリーズの『テロリスト』では床に布を敷いてその上で食事するテロリスト、ジェフリー・アーチャーの『ゴッホは欺く』では...
今週の『風林火山』 「苦い勝利」
● Gackt様の景虎が楽しすぎます。でもこれで納得できるのがなんだかもう。「いくさで人を斬るのは虚しくないか?」って言った後の家臣の( ゚д゚)ポカーンという顔に笑いたくなったり。カメラが引くとGackt様だけ真っ赤な衣装。そして「甲斐には悪大将がいるらしい」と潔癖ぶりをアピール。そしてなんなんだ、あの琵琶ベンベンは! 謎の居合いポーズといい、この人だけあからさまに浮いていてサイコー!● 晴信のダースっぷりはもうい...

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