Archive [ 200703 ] 記事一覧
戸部新十郎『秘剣虎乱』
● 戸部先生の秘剣シリーズ。じっくり読もうと思いつつ、こらえきれず図書館にあるだけ借りてしまった意志の弱い自分に失望。 ものすごく上等で、職人芸が結実した和菓子を一個一個楽しみに食べるような楽しみがあるこの短編集。今回もまさに粒より。 でもって今回は宗矩度UP! 黒い、黒いよ宗矩!● しかしこの戸部先生の宗矩は気の毒です。 彼は出世したばかりに妬まれてつっかかられるシチュエーションも多いわけです(黒い...
劇団☆新感線『星の忍者』
どうやら伊賀の勝ちですか。甲賀は確かに観光施設は忍者屋敷くらいしかなく、地味です(ただし屋敷そのものは伊賀のものより好きです)。でもってもっと地味なのが柳生なのよね。せめて『宮本武蔵』じゃなく『柳生十兵衛七番勝負』のポスターなり写真でも貼ろうよ〜〜〜!● 『星の忍者』。 脚本がちょっとわかりにくかったかな(私が集中力不足だったのかも)。荒削りですが小ネタや殺陣などで引っ張るのは流石。大筋わからな...
宗矩です。嫁が家出しました
40歳代幕臣。30歳代の嫁とは二男にも恵まれともに歩んできました。でもやがて嫁が「家を出たい」と言い出しました。私と育児に対する考えが違うこともあり、嫌気が差したというのです。幾度か話し合いましたが、子育てを変えた方がいいと主張します。でもまっぴらごめん、子供は厳しくするのが私の愛です。とりあえず嫁は実家に帰しました。友人のT庵にこの話をすると「あんたは1日何回も息子さんをしごいて、文句ばかり言っ...
浜井浩一・芦沢一也『犯罪不安社会』
● 日本の安全神話は崩れたとか、治安が悪化していると叫ばれて久しい昨今。それは本当なのかとつっこみを入れた本です。 先日読んだ山口貴由『蛮勇引力』でこんなシーンがありました。 この漫画では総理大臣がロリアイドルなのですが、この総理中曽根まりが体操着にブルマという姿で、都知事選挙のテレビに出演します。そのまりちゃんに、失業者たちが襲いかかる姿が都民に中継されるのです。 失業者に羽交い締めにされたまり...
映画『トゥモロー・ワールド』・城繁幸『若者はなぜ3年で辞めるのか?』
● 『トゥモロー・ワールド』。面白かったです。とても英国らしい雰囲気があります。 自然災害や核戦争ではなく、子供がいないことと移民の流入と暴動のせいで崩壊したイギリスが舞台。脅威と感じるものが今日的にアップデートされているわけですな。これがリアルで……。社会的不安が高まると移民排斥やテロに向けた結束で、支持を得ようとする政府の姿とかがもう。 街は破壊しつくされ、戦争映画といっても通じそうな殺伐さ。長...
『山田風太郎全仕事 幻妖』
● 山風全仕事と申したか……ごくり。 そんなわけでオタク系雑誌が主な出版社・一迅社から発行のムックであります。 タイトルに偽りなしで、山風の忍法帖、明治もの、時代もの、ミステリ、エッセイと網羅してあります。さらにはキャラクター辞典やヒロイン名鑑もついていてウハウハ。ファン垂涎ですが、逆に言うとコアなファンしか買わない気がする一冊です。しかも単行本未収録短編『魅入る』やインタビューもついてます! とに...
映画『ドラゴン・プロジェクト』
拍手。>おお!覚悟のススメの新装版が出ていたのですね!色気が増してる現在の画風で描かれた表紙を見るだけでもなんかうれしくなります。眼鏡藤木というのは禁句ですね、禁句!>たまたま読んでたアニマルで連載していた蛮勇引力で山口先生ファンになったので敬人尊野蛮、の言葉が大好きです。連載当初は随分変わった漫画だなあと思ったんですけど!変わってますよね。でもそれでこそ……序盤は本当に混乱したなあ。無茶苦茶おもし...
無惨系ネオロマンス『デンキリーク』
ひとつの幕府を、ひとりの将軍が統べる世界−。 幕府を治める将軍の力が衰え、次期将軍を選ぶ試験が始まります。プレイヤーは、将軍候補タケチヨ・イエミツとなって、ライバルのクニチヨ・タダナガとともに将軍試験に挑戦。光・闇・風・水・炎・緑・鋼・夢・地の柳生を司るそれぞれの剣聖の協力を得て、幕府の礎を育成します。そして、剣聖との甘いロマンスも−。光:セキシューサイ闇:ムネノリ風:マタジューロー水:サモン炎:...
M・サイモン『ダーティ・サリー』
● エルロイ絶賛とのことで、さあノワールを読むぞと気構えていましたが、さほど暗くはないかな? 深町先生の『果てしなき渇き』のほうがエルロイに近いかも。 結構おもしろかったんだけども、ラストの歯切れの悪さはちょっとなあ。エルロイはエルロイでも、LA三部作よりホプキンズに近い感じでした。 ダーティ・サリーマイケル サイモン (2006/08)文藝春秋この商品の詳細を見る...
ひとり山口貴由まつり
● 漫画喫茶に『HELLSING』ありませんでしたー……しかし山口若先生の『蛮勇引力』がありましたので『覚悟ノススメ』とあわせてひとり若先生フィーバーですよ。『覚悟のススメ』・いろいろ言いたいことはあるのですが、まとまらないので箇条書き・主人公の覚悟さんは男前、眼鏡クール系で内臓ブチブチと戦うのが凄い・テンションが常に高いというか、落ち込む部分がない・なんとなく『北斗の拳』と『ゴージャスアイリン』を思い出す...
松島まり乃『歌舞伎修行 片岡愛之助の青春』
● 昨年十月の花形歌舞伎以来、気になって仕方ない片岡愛之助丈。関西に来てよかったことは、新たなお友達、新世界とかゴッドクリーナーとか、京都とかいろいろありますが、そのひとつがやはり片岡愛之助丈を知ったこと。そして彼のお芝居をちょくちょく観られること。来月は浪速花形歌舞伎が控えていて今からワクワクです。● 歌舞伎は東京時代も一度見てはいるしおもしろいとは思ったのですが、最近まで観た演目すら忘れていたほ...
私の愛した嘘日本
拍手。>水滸伝のアレな部分が苦手な吉梨さんには「絵巻水滸伝」超おすすめ。うまいことアレンジしてます 絵巻は……お財布と住宅事情で手が出せません。ごめんなさい!● ここで話題の嘘日本に便乗して、キツリズム流特選嘘日本映画をリストアップしておく。『片腕カンフーVS空飛ぶギロチン』 東アジアでもっとも華々しい大日本嘘帝国を築き上げた男・ジミー・ウォングの代表作。嘘日本のみならず、嘘インド、嘘チベット、嘘タイ、...
井波律子『トリックスター群像』
● グロテスク・リアリズムとかトリックスターとか、語彙がトリッキーな井波先生の著作。 『三国志演義』、『西遊記』、『水滸伝』、『金瓶梅』、『紅楼夢』の概要がつかめて大変お得な一冊かも。● で、ダイジェストでこれらを読んでみて改めて思ったんですが、未読の『西遊記』はさておき『水滸伝』と『紅楼夢』が自分には全然あっていないなあ……ということ。特に『水滸伝』の子供を殺してしまうくだりのえげつなさなんかは、読...
和月伸宏『武装錬金』
拍手。>「大休」はすみません、「秘剣水鏡」でした。舟木家の息女は、ガマさんの横恋慕の相手ではないかと あァあ! あの気の毒なお嬢さんですね。ナルホド、ありがとうございます。>こんにちは!虎眼先生!「柳生道場」 のところで、ウッカリお茶を吹きこぼしてしまいました! 裏柳生でまとめられた国を想像するだけで、いい夢見れそうです。「こんにちは、岩本虎眼です」と「柳生道場」は自分でも読み返して凶悪なコンボだと思...
映画『エンター・ザ・フェニックス』
● ジャッキー先生が製作総指揮ということで見てみました。というかスガさんのブログにあったので。 カメオ出演から書くのもアレなんですが、なんですかこの豪華さは。豚の丸焼きヒットマンの田啓文さんだの(髪型が気持ち悪くて素敵ー)、う*こタトゥーのニコツェーだの(ニコ、違和感ない。アホとか変態が似合う超絶美形ってどうなのよ実際)。貫禄のユン・ピョウ、ラストのジャッキー先生は言うに及ばず。あとフラワーちゃん...
あー……降龍十八掌
列車さえも止められるという降龍十八掌を試すために線路に飛び降りた17歳少年 うまいコメントが見あたらないわけですが、なんちうことしてくれるんじゃとしか。...
『シグルイ』八巻
拍手。>戸田先生の秘剣シリーズは良作揃いです。宗矩は黒いし。「秘剣花車」には「大休」も収録されてましたよねちょっと収録作品が違うのか、「大休」は収録されておりませんでした。探してみます。しつこいようですが、私は「笹葉」でお菓子をおいしそうに食べていた宗矩にオオオ! とどよめきました。いい宗矩でした。● さて本題。 あの六巻で繰り広げられた龍虎対決を凌駕してしまいかねない、凄まじい攻防です。長く感じら...
あまりに香ばしいネタがあったので、つい
こんにちは! 岩本虎眼です!先日、江戸にある、道三河岸の道場に、無双許し虎参りで立ち寄った。ここの流派とかいうのは隠密と剣客が混在しているというが、用事を済まして帰ろうとすると、道場内の図書コーナーが目に入った、「こんなところに図書館があったのか。」と思い、立ち寄ってみるとどうも様子がおかしい。置いてある本がある一定の思想信条に偏ったものばかり、「国家安寧」「隠密」「裏柳生」「人心掌握術」「政治」...
戸部新十郎『秘剣花車』
● 会津屋というたこ焼き屋があります。 ここは元祖と名乗っており、『美味しんぼ』に掲載されるほど有名です。 しかし。 そのたこ焼きは小さく、たこしか入っておらず、青のりもソースもマヨネーズもかかっていない。「何もつけずにお食べください」 と、注意書きまであります。このたこ焼きは生地につけられただしの味わいを楽しむものなのです。● なぜこの短編集を前にたこ焼きの話をしたか。 この短編集のかざらなさ、さ...
今週のY十M そして一眼坊が……
Web拍手。>バトル7ご覧になりましたか!失恋して傷心のあまり爆破して逃走、とかあのひとたち頭おかしいですよねぇ!そんな映画が大好きな私も頭がおかしいのかもしれませんが!あそこまでおかしいと、いっそ爽快ですよね。葬式でおふくろ爆破はやりすぎですが。>鉄拳はあだ名になってる拳よりも女に手が早いとこと米兵股間攻撃ばかりが印象に残ってます。むしろ金的に改名しろってかんじでしたね。うん、あれはひどかった。>七人...
山風のコスプレ、美しい国と伝統
腰巻き+刀→朱絹作務衣+般若面→堀女(十兵衛)全裸+心意気→霞刑部 と考えると、材料費はもっとも安いと思う。実現できないけど。 それにしても冷静に考えて、おなごのパンツを思いつかずずっと腰巻きだったとか、女ものの赤い長襦袢を着るのがオシャレだった江戸のかぶき武士って異常じゃないかとか思ったり。 だってねえ。最新の流行が女ものの下着でそれを見せていたってねえ。日本人はやっぱりクレイジーじゃないですかね...
深町秋生『ヒステリック・サバイバー』
>拍手コメント>山田風太郎と柳生十兵衛でたどりついたのですが、レヴューがものすごくおもしろかったです!ありがとうございます! レビューは結構過去のは(今もか)見苦しいんですが、頑張って精進いたします!● いやー、まっとうで爽やかな青春小説ですね。これは面白い。すごい部分がたくさん詰まっているのですが、一番感心したのは深町さんの成長の幅です(生意気な書き方でごめんなさい)。前作『果てしなき渇き』は(わ...
映画『バトル7』
● ジミーさん映画を観ると中国人、『グエムル』あたりを見ると韓国人をそれぞれ敵に回してはいけないと思うわけです。タイ映画もやはりタイ人を敵に回すのは死を意味すると我々に教えてくれます。板垣先生は御覧になったのかしら? 何が恐ろしいって「観客もこの映画を観て負けないぞと思うことでしょう」というスタッフのコメントですね。そんな観客はむしろ恐いよ(日本人の感覚では)!● 思えば『七人のマッハ!』公開時「『...
柳生猫戦争
戦国乱世を見詰め続けた目―石舟斉「おやつばかりにガツガツするものじゃないニャ」 幕府を守るためなら手段を選ばぬ男―宗矩「十兵衛はまだかニャ」 奔放不羈な英傑―十兵衛「父上の腹黒さはどうにかならないものかニャ」 美貌を誇る一輪の花―友矩「上様の相手も疲れるニャ」 大器晩成、才能では劣るも努力の人―宗冬「兄上には負けないニャ」 裏柳生を率いる麒麟児―義仙「宗冬兄上鬱陶しいニャ」 一族の麒麟児―兵庫「叔父に...
初任給の引き上げは結構なんだが
● 初任給がどん底だった自分の世代の給与もあげてくれい……とニュースを聞いても複雑な気分。 自分の仕事は割と隠密的なんですが(何をしているか見えにくい)、保守とか事前予防とか頑張っても「何もしてない」ように見えるのはやっぱりイラ立ちますね〜。いざ事件が起こってバタバタしたほうがむしろ働いているように見えますか(まあ実際暇なときは暇なんだけどさ)。「また隠密削減だってよー」「またかよ!」「伊賀組は具体...
隠密mixi
● ぎえーっとモニターの前で絶叫しそうになったコレ。 数年前、ROM絶対禁止サイトというのを見てのけぞったのですが、私はむしろROM歓迎というか推奨ですね。 いや、なんでかというと理由はいろいろなんですが。・自分の書いているモンがくだらないという自覚がある。感想を求めるのも酷だよなあ……・割と神経質な性格で、コメントにすごく悩むことがあるのでいっそないほうが…… とかネガティブシンキングもあり、打たれ弱さも...
清水義範『尾張春風伝』
● 恐ろしい話を小耳に挟みました。『シグルイ』が七月からアニメ化らしいとか。臓物を、『北斗の拳』を上回る臓物を!● さて本題。 なんとなく派手好きというイメージしか私にはなかった、尾張の宗春公の物語です。筆者らしい郷土愛に満ちた作品であります。 感想はやはり「早すぎた天才だった」に尽きます。資本主義を先取りしたけれども、それが理解されなかった。彼の不幸はまさしくそれです。 でも宗春に問題がなかったか...
荒山徹『柳生百合剣』第二回目
● 恐ろしいことに、あれだけ酷い『大戦争』や第一回に比べて、このひどさですらまだましに思えてしまうのです。荒山先生がひどくてもやめて欲しいと叫びたいけれども、大人しくてもちょっと物足りない。嗚呼、もう根っからの荒山奴隷になり果てた気分であります(げげぇ)。● あらすじとしては、いよいよ秘められた陰謀始動開始というところでしょうか。柳生剣士が次から次へ力を失うのは、案の定朝鮮妖術。しかし今回奴らはある...
J・ブラッドレー『父親たちの星条旗』
● 映画の原作本のさらに、これはヤングアダルト版の翻訳です。これが結構ややこしく『硫黄島の星条旗』と『父親たちの星条旗』二冊あるんですよ(正直に書けば、間違ってヤングアダルト版を借りてしまいました)。 あの星条旗を掲揚した若者の背景などわかりやすく描かれていますが、一番おもしろいのが「アメリカの若者向けに解説された当時の日本軍や武士道精神」の記述かもしれません。 今でこそ『ラストサムライ』なんて映...
映画『シリアナ』
● 中東の石油関係は汚いことばっかだぜ。そういう映画です。たいへん筋がわかりにくいので要注意。 秀逸ですが、映画として面白いのとは別。もうやっている謀略が汚いし、見ていて気分が暗くなっていくだけで救われず、何より気を抜くとわからなくなるお話なので要注意。 クルーニーさん。それにしても太ったなあ。役作りのせいかも。あと"まっと・でいもんの呪い"(『チームアメリカ』)がこの作品でやっと解除されたかもしれ...
山岡荘八『柳生石舟斉(柳生一族』
● 山岡先生の手による、定番中の定番柳生一族の物語。 やはり面白く読めました。前半部は題材が同じせいか読んだばかりの吉川先生のと似通った部分も多かったのですが、中盤以降の「石の舟としての生き方」や後半のヤング宗矩のピチピチぶりが最高。 石の舟という一言で表現される彼の生き方は、やはり素晴らしいと思いました。浮かれないこと。これは大事だと思います。浮沈がない沈みっぱなしというのもある意味安定ですし。...
今週のY十M あにちゃああ〜〜!
拍手! 爆笑しました。>いやドニー先生ならばここは周瑜でひとつ。「Cool」で見せたナルシスっぷりで美周郎っぽさをだしつつ,まんまと諸葛亮の口車にノセられ孫権より先に机を叩き割り、「魏と開戦だ!」と口から鮮血を噴出。 ぶははははは! 孫権立場ねえーー!>ただしこの場合、翻弄役の諸葛亮がドニー先生にタメはれる役者でないと(色んな意味で)。そこでウージンですよ(映画ジャンル違う)。>こう書いているうちにドニー...
『壁血剣』とかナンタラ
● なんだか早世した十兵衛と友矩の扱いを見ると、「よーし柳生の息子が早死にしたぞ♪ ヒャッホウ、オレ流の殺し方しちゃる!」とニヤニヤする作家さんたちの顔が見えるようで面白いです。 十兵衛は勘気を被り諸国放浪、左門は寵愛を受けた美青年のうえ死因が不明確だなんて。とか改めて思いました。● 本題。読んでいるご本人はわかるであろうことですが(でもTBとか打つのもCMもなんだか苦手なので敢えてしない方向で)、『壁...
『赤壁』の諸葛亮
● ハトが飛ぶ三国志映画こと『赤壁』の諸葛亮役を、トニー・レオンが辞退したそうです。で、金城武が穴埋めらしいのですが。 正直ぴんとこない。 でも自分で考えたのがこの様。・ドニー先生:野獣軍師(つかドニー先生って呂布向いてね?)・ニコツェー:美しき軍師(で、黄月英のセシリアが『008皇帝ミッション』みたいな発明をするというのはどうだろう?)・アーロン先生:舞踏軍師(ダンスで呉を説得)・フービン様:全裸軍...
『風林火山』がただ事ではない
● 大河ドラマの『風林火山』が凄いという噂は各所で耳にしていましたが、本当に凄いですね。 信虎の滑舌の良さが凄い! 喋っているだけでおもしろくてたまらないというのは凄いですね。でもって喋っている顔を見ると爽やか過ぎて。しかも爽やかに語る内容が「父追放」。ヒィー! この父も虎眼度が高すぎて、実写化濃尾無双は仲代さんしかいないと思えるほど思い詰めてしまって。 脇を固めるソニー千葉なんかも濃くて。 NHKの...
吉川英治『柳生石舟斉/柳生月影抄』
● ホワイト柳生一族を吉川先生が描いたお話です。 石舟斉はオーソドックスで吉川先生らしく、上泉伊勢守との交流や息子や孫との厳しいながらもほのぼの家族といった描写が美しく爽やかに描かれています。若き宗矩はちょっと父に失望されていてどんよりしていてちょっと可哀相でした。● 面白かったのは『月影抄』。宗矩四人息子その青春といった内容で、フィクションらしく架空の浪人と姉妹をからめてあります。四男・右門は義仙...
拍手・映画『インファナル・アンフェア/無間笑』
>魔界転生、見ましたか!思いの他いい評価で、こんなもん見せやがってSATSTUGAIしてくれる! とか思われず少しホッとしました!クロコのお兄さんが拍子木とんとん叩く音に合わせてスローモーションみたいな殺陣が繰り広げられるのは会場で見ていて何だかかったるかったです。改訂版やるなら私もまた見たいです。今度は大阪松竹座でも公演ありますように! いえいえいえ、素晴らしい作品をありがとうございます! あれは歌舞伎ス...
五味康佑『柳生宗矩と十兵衛』
● 表紙の宗矩が夢に出てきそうなくらい恐い、けど中身の宗矩のほうが恐いそんなお話。 延々と柳生父子が歴史の陰で暗躍、暗躍、また暗躍してそして暗殺というそんな短編集です。中でも「堀主水と宗矩」は『柳生大戦争』にも引用されており、タッチの差で読み終えていて安堵。同日にこの二編を読んだ人はそうはいないんじゃないかと思います。神無月さんに感謝。 神無月さんが指摘されておる通り、「堀主水」は『柳生忍法帖』の...
歌舞伎『霧太郎天狗酒盛』
※ 酒盛りの「盛」の字は本来別のものですが、表示のため変えてあります。● 南座で百数十年ぶりに復活された通し狂言ということです。昨年の『染模様恩愛御書』による松竹の新規開拓戦略にコロリと参り、辛抱たまらんので見てきました。 素材は「伝奇」ですね。天狗が主役というわけで、すべてが妖術でどうにかなる世界です。ちょっと強引かつご都合主義の部分がある脚本で(原作の時点でそうなんでしょうが)、そうした部分と荒...
荒山徹『柳生大戦争』第二回
● 荒山徹ファンの旬の食卓から、筍が消えたのは偶然ではなかった……2007年春。想像以上のひどさに苦しい回でした。・かっこつけて長々と引用するなら、801サイト入り口にある「一部女性向け表現を含む作品がありますので閲覧は注意して行ってください」とでも書けばよかったのに……男に生まれなくてよかったよ、いや、自分男じゃないけど苦しかったYO!・褌という単語が荒山作品で出たら気をつけろ・自爆という単語(以下略)・三田...
深町秋生『果てしなき渇き』
● ブログが秀逸すぎる深町先生の小説も気になったので手に取りました。いやこれがやはりというか、流石というか面白かったです。中盤あたりから辛抱たまらなくなり一気に読みました。 エルロイと比べられているだけあり重たく、暗い作品です。万人受けはしませんが、そこがいいんですよね。明るい作品なら別の誰かが書くだろう、ということで。● でも私はエルロイよりもパク・チャヌク(『JSA』や『復讐者に憐れみを』、『オー...
舞台版『魔界転生』
● さる御方のご好意で鑑賞できました。ありがとうございます! 魔界転生中村橋之助 (2007/03/28)松竹この商品の詳細を見る G2の演劇は初めてで、演出や殺陣で引っ掛かるところはあったものの脚本再現度はかなり高いです。原作の長さゆえに新感線『吉原御免状』が95%なら、これは80%くらいの再現度です。改変部分も、舞台ゆえの制約のためであったりとか、あるいは原作者へのリスペクトやオマージュが感じられて好印象。脚本に関...
天の邪鬼的金庸批判
● 武侠サイトを潰したからというわけじゃないのですが、金庸御大に関してはモニョっていたところがあるので、敢えて書きます。真面目なファンは相手にしないほうがいいでしょう。断ったからな!? 作品の質は、ムラがあるにせよパワーに満ちているとは思いますが、金庸先生の作家としてのスタンスは私ははっきり言うとどうも引っ掛かるのであります。ロリコンということじゃなく、その金儲けに特化した銭臭さと、文人でありたい...
コピーレフトについて
このブログおよび保管庫等、吉梨がオンラインで発表している文章はコピーレフトが適用されます。・著作物の利用、コピー、再配布、翻案を制限しない・改変したもの(二次的著作物)の再配布を制限しない・二次的著作物の利用、コピー、再配布、翻案を制限してはならない・コピー、再配布の際には、その後の利用と翻案に制限が無いよう、全ての情報を含める必要がある・利用、コピー、再配布、翻案のいずれにおいても、複製物又は...
キム・ニューマン『ドラキュラ崩御』
● いよいよ完結編とみせかけ、作者は四作目執筆中というシリーズです。 もはや現代になった本作は、ヒロイン三人(ジュヌヴィヌーヴ、ケイト、ペネロピ)が中心。でもこの三人、いまいち精彩を欠くのが痛いところ(ケイトは特に酷い)。作者はヒロインに思い入れがあるようで、女たちを中心に物語を回しているのですが、男性の造型のほうがうまい気がします(だからこそ『戦記』が秀逸なのかも)。英国情報部の殺人許可証を持つ...
荒山徹「私の名作ブックレビュー」(『週刊新潮』
柳青を引き裂き 血の雨が降る十兵衛の悲鳴が姉萌えとなるいでよ 伝奇モンスター 喰らう 朝鮮喰らう 歴史喰い散らかす壇君神話まで喰らう 十兵衛喰らう 宗矩喰い散らかす柳生まで伝奇モンスター 何でも喰らうまだまだ足りぬわ〜〜喰らう 山風喰らう 隆慶喰い散らかす伝奇作家まで喰らう 五味喰らう 司馬遼喰い散らかす大森林まで喰いちらかす 喰いちらかす伝奇モンスター 何でも喰らうCopyleft 吉梨 改編再配布自由...
本サイト封鎖に関することもうちょっと
もともとブログがメインだったので全然感慨わかんというか、何の変化もないと思うわけですが。● リンクについて。閉鎖といっても、トップページにはいきなり繋がらなくわけではありません(2008/1/30まで有効)。ですので対処は以下の通り。1.放置してあとでリンクを外す2.保管庫に貼り直す3.ブログに貼り直す お手数をおかけして申し訳ありません。● 保管庫について。画像リンクがぶち切れていたり、若気の至りコンテン...
映画『母たちの村』
● FGMを描いたアフリカの映画です。 アフリカのとある村。コレという女性の住む家に"お浄め(FGM、女子割礼)"を拒んだ四人の少女たちが逃げ込んできます。コレは"モーラーデ(保護)"を行使して少女たちを庇います。この"モーラーデ"というのは、縁切り寺みたいな感じかな。弱者が保護を認めてきて、それを認めたら追っ手が手出しできなくなる聖域が生まれるというようなものです。 コレはFGMのせいで二人の娘を死産し、三人目...
本サイト閉鎖のおしらせ
本日をもちまして、"Kizurizm"は閉鎖いたします。 こちらにアーカイブを保管しておりますので適宜ご利用ください。お手数ですが、リンクおよびブックマークの削除をお願いいたします。なお、サイトの消去にはまだ時間がありますので気が付いた時にお願いします。 山田風太郎関連の記事は、Wikiに加筆訂正して移転したいと考えております。 同時に関東幇会連絡用掲示板は今月中に撤去いたします。ご了承ください。 このブロ...
キム・ニューマン『ドラキュラ戦記』
● 『ドラキュラ紀元』よりずいぶん面白かった今作。前作は何かやらかしているなというワクワク感で突っ走ったような読後感でしたが、今回はお話としてもキャラクターとしても満足できました。 今回はヒロインがとてもよかったのです。 前作のジュヌヴィエーヴは完璧過ぎてちょっと好きになれませんでしたが、前作では脇役に過ぎなかったケイトは好感度大! 地味で美人でもなく、吸血鬼になっても万能からはほど遠い彼女。しか...

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