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新版Kizurizm: 200608

新版Kizurizm

Archive [ 200608 ] 記事一覧

磯田道史『殿様の通信簿』

● 隠密が書いた殿様のレポートを元ネタにした本です。隠れたベストセラー。 うーむ、このおもしろさ。「まあ、ここの殿様を一言であらわすと馬鹿で助平ですよね。もうね、本当に延々と女に手をつけてますから。お城の中は殿様似の子供と妊婦ばっかりですよ」 みたいな殿様の悪口みっちりです。ただし、筆者はそこのフォローを入れています。ドスケベ池田綱政は、吉梨流儀で解釈すると江戸時代の竜ヶ崎桃子です。 「わたし、本...

朝鮮柳生と大和柳生の友情は成立するか?

「おれとしては、こういう問い自体くだらんと思うぞ」「しかし現実を見ろ、成り立たない。どうせ朝鮮柳生は我らすべてを血の海に沈めねば気が済まないんだよ!」「朝鮮柳生は大和柳生を殺戮フォルダに入れているからな……」「そういう、朝鮮柳生は殺戮欲のかたまりみたいな言い方はどうかと思うよ。そもそも柳生は活人剣でしょう? それなら話は通じるはずなのに、はなっから欲望で語るのって柳生そのもにに対する侮辱じゃないの?...

筒井康隆『旅のラゴス』

● こういう語彙が貧弱なたとえはしたくありませんが、古き良きジブリワールドを彷彿とさせる世界を旅する男の物語です。 活字に色はありませんが、この物語はアースカラーの印象がずっとありました。黄金色の麦や、夕焼けに染まる草原の色です。美しく雄大な世界観があるから、ミドリウシやスカシウマといった動物が何かわからなくとも、荒唐無稽な人々の超能力も、すっとなじんできます。 ああ、やっぱり筒井先生はすごいなあ...

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地雷鳴』

● ドニー先生が生意気なぼんぼん、熊欣欣が黄飛鴻に扮したリー先生ワンチャイの外伝的映画です。 全体的にチープで下積みドニー先生作品ですが、これが案外おもしろかった! 二本連続でそこそこのドニー下積み作品だよ!(なんかうれしい) あくまで個人的な意見なのですが、ドニー先生は庶民よりお坊ちゃ、グランジ系よりオシャレなほうがいいと思います。性格もまっすぐな好青年よりちょっと馬鹿だったり、生意気なほうが断...

半藤一利『日本のいちばん長い日』

● 終戦の日の攻防を描いた決定版。 先日読んだ山風『同日同刻』はその日の動きを多角的に切り取っているならば、これは日本の中枢部だけをクローズアップしています。 半藤さんの文章は明快で、流されていません。しかし感情を抑えているけど時折迸る感覚が私はとても好きです。本書はその好例。『聖断』や『昭和史』と並んでいい作品だと思います。まあ、そのわりにあっさり書くのは終戦史を立て続けに読んで書きたいことは結...

柳生観の歪め方

 不幸にして何らかのきっかけで柳生に興味を持った人間がいる。かれらをいかにして伝奇地獄に効率よく堕とすか考えてみた。(入り口として『Y十M』、ドラマ『柳生十兵衛七番勝負』、『天下騒乱』など)山田風太郎『柳生忍法帖』→『魔界転生』(このへんで確実にくるってくる)→『柳生十兵衛死す』隆慶一郎『吉原御免状』→『柳生非情剣』、『柳生刺客状』(確実にこのへんで発狂)荒山徹『十兵衛両断』→『柳生薔薇剣』→『柳生雨月...

大槻ケンヂ『強くなりたい道』

● オーケンと自分の価値観かぶり具合にはいい加減嫌気がさすほどです。 オタクが武道を志したらどーすりゃいーの?! というありがちな展開をコンセプトにした対談集。 読めばどこか道場に行きたくなります。しかしこれを読んでもオタクはきっと習わないんだろうなと思いつつロマンだけ吸収したのでした……。 直撃!強くなりたい道!!―こんな経験、ボク初めてなんです大槻 ケンヂ (1996/08)福昌堂この商品の詳細を見る...

『新・ドラゴン危機一発』

● 我らがドニー先生若かりし頃の主演作。 この手のはもうさんざん、脱力感を味わってきたのでアクション以外期待していませんが、結構よくできた作品でした。『ドラゴンバーニング』あたりと較べて、ですが。 でもこれ、タイトルがなあ。『ドラゴン危機一発』と全然チャウよ。・お話はもうベタな悲恋ものすぎて書くのも難儀なのでカット。主題歌の流し方が韓流ですかと言いたいくらいクサい・ドニー先生はお姫様だっこが好きと...

伊賀・柳生・甲賀ツアー これがリアルな忍法と剣のふるさと

● 関西に来たからには山風記念館と伊賀・甲賀・柳生に行かねばならない。そう決意して進歩反刺さんと打ち合わせをし、朝五時起床し出かけることになった。 なぜこれほどまでに吉梨が忍者と柳生に入れ込むのかには諸説ある。しかし、実は○○人であったという説は現在否定されていることを付け加えておく。「伊賀」市民をあげて忍者子孫であることに浮かれる街 えー、伊賀ですね。のっけから罠にはまり、最後の柘植駅で乗り換えに...

病ンデレ娘 荒山てつ子

恋姫ファック無双 作家編 「キャー、遅刻しちゃう!」とチヂミを頬張りながら走っていると、曲がり角でクォン・サンウ似の高校生とぶつかる。「ちょ、ちょっとアンタ、私にノッカラノウムを仕掛けたわね!」とくってかかるてつ子さん。 お弁当を一緒に食べながら佐藤いち子さんに「やっぱ私たちが司馬先輩を倒さなきゃだね!」と言って「てつ子、それはちょっと……」とどん引きされるてつ子さん。 「山田先輩、四郎って韓国語だ...

『マッドクンフー 猿拳』

>拍手アホ_| ̄|○………_| ̄|○………………_| ̄|○ブクマ自体正直好きじゃないです。ええ、お好きなようになさってください……。何も考えずにエントリをあげるのが一番アホなんですけどね。推敲しろと。アレはちょっと嫌なもんを見て心を落ち着けようみたいな自己催眠です。ブログを書くときって、自分用メモと自分用落ち着け対策と、ネタふりとあるんだけどあんまり区別できてません。自分用落ち着け対策のときは、朝になって正気になると...

伝奇の言葉応用編

 先日書いたエントリに補足。試しに実際に何かをこれで語ってみます。「表向き、ベアトリクス・キドーは昏睡状態でのちに殺害されたということになっている。トゥーパイン教会のリンチが原因で、キドーが亡くなったというが、果たして彼女のような人物がそんなことごときで死ぬなど考えにくい。 そう、キドーは生き延びた。のちのブライドである」「盲目にされ、再起不能であると思われていたエル・ドライヴァーだが果たしてそう...

本日のノッカラノウム

● しまった、荒山先生は富山出身だった! 一応ふられた話はふり返すと、タダの間違いです。 ていうか某対談で大阪にこだわるので大阪魔界説を提唱したい。オレオレ詐欺でも大阪出身は効率悪いから避けたというニュースがありました。 何故荒山先生が大阪にこだわるのか……これは本当にこの魔空間在住(府民の皆様には実に申し訳ない)としては気になります。そういえば筒井先生も大阪出身でしたね。中島らもは尼崎出身ですが、...

痛い江戸ニュース 駿河城御前試合

● 拍手。>チャートいいですね。荒山徹の”強烈な個性度”がないのは、言わずもがなということですか… あ、忘れていました! でも正直∞にしたいところです。>日和見も臆病もないとバランスがおかしくなるんじゃなかろうかと思います。そういう人がいないと。 そーなんです。裁判制度とかもなるべく客観的に、中央へ引っ張っていくことを制度化したもんなんだろうと。 といいつつ、エントリごと消したのは照れくさいんです……。「...

I・ウェルシュ『マラボゥストーク』

誰にも 権利なんて ない男の暴力は、犯罪彼女がノーと言ったら、それはノー女のせいにするのか、アルコールのせいにするのか、天気のせいにするのか五人の女性のうち二人が 性虐待を受けるか、レイプされているこの子たちが十八歳になるまでに、どちらかが性的虐待の犠牲になるどんな釈明も許されない 上の引用は本書中より、性暴力防止キャンペーン「ゼロ・トレランス」のポスタースローガン。他にも、三歳から九十三歳までの...

時代作家タイプ別チャート アルファ版

● こんばんは、誰も見向きしない論評を日々ひねくりだしている吉梨でございます。 脳内でふと思いついたんですが、あの作家がこの作家に似ているという比較は一面でするからわかりにくくなっているのではないかと。じゃあ、総合的なチャートを作って比較したらどうかと思った次第。 項目は、・史実重視度 史実重視は、歴史と歴史の空白を可能性の高いことで埋めていくタイプ(陳舜臣、宮城谷昌光)。地味な印象を受けやすい。...

荒山徹はある意味司馬遼太郎に近いのではないか?

● 荒山先生は好きであります。 彼をネタにするのは大好きであります。 しかし、荒山先生に関してはいやな脂汗をかくことがしばしばあります。 それは政治ネタと絡めると化学反応を起こすところ。短絡的に読むと本当に彼の作品は火薬庫です。できれば"のんぽり魂"で、ノッカラノウムがどーした、柳生があーだこーだとニヤニヤ語りたい。政見を入れるとナンダカおしりのあたりがむずむずするんです……。● こういうところも、山風...

筒井康隆『アフリカの爆弾』

● 筒井御大のスゴイところは、ネタが古いSFを読むと「なんでこの人は予知能力あるの?」と思うぐらい未来を予見できているところですね。 この短編集はスゴイ。 笑えるけど笑っているだけですまない何かがすごい一冊です。 アフリカの爆弾筒井 康隆 (2000)角川書店この商品の詳細を見る...

今週の『Y十M』わんこがんばる

 Web拍手ありがとうございます。応援、感謝します!● アオリが馬鹿っぽい……から始めてはいけませんか。やっぱり絵での表現が難しいのか、そもそも原作が山風文章力で誤魔化しているのか(よくあるある)、沢庵さんが手をかざすだけで天丸がギブアップというのはわかりにくいかもしれません。 気力が尽きてダウンというのは、実は風待将監も原作ではそうなんです。念鬼の一撃をこらえ闘っていて、それが蛍火の蝶々で戦意を喪失と...

映画『蟻の兵隊』

● 八月十五日といえば終戦記念日であり、近年は靖国神社参拝で喧しい。だが、この日に戦争が終わったわけではない人々もいた。そのうちの一人、奥村和一さんだ。 中国戦線の山西省で戦っていた奥村さんは、上官命令で残留を命じられた。国民党の兵士となり共産党と戦い、捕虜となって帰国した彼を待っていたのは「アカ」という冷たい目線であり、「逃亡兵」という不名誉な扱いだった。自主的に残ったとされた彼らは国から補償も...

中島らも『逢う』

● 対談集です。ほとんど楽屋話になっているのもあれば、恐縮しまくっているのもあり。野坂昭如先生と別の本でなんであんなノリなのかと思ったことがあったけど、納得する経緯があったわけですね。 それにしても今週末は結構読んでいるな。 逢う中島 らも (1999/08)講談社この商品の詳細を見る...

関西幇会にいってきました

・コスががんばっていました・ATMが見つからずおもっそ遅刻……本当にすいません・久々に関東から人がきました・皆さんお世話になりました 小学生の日記調だな、こりゃ。...

私にとっての『神雕侠侶』

● 実は私の中で実写版赤練魔女のイメージはキョン・ミリ(『チャングムの誓い』のチェ尚官)なのだが、わかっていただけますか。● もし漫画化するなら漫☆画太郎先生でお願いします。いや、マジで心の底から願ってます!(金庸先生が嫌がって駄目だろうが……) ブスの瞳に恋してる 1 (1)鈴木 おさむ (2006/05/18)秋田書店この商品の詳細を見る...

齋藤貴男『空疎な小皇帝―石原慎太郎という問題』

「彼は弱者といわれる者、すべてが嫌いなのです。 障害者、高齢者、女性、外国人。貧しい人、失業者、ホームレスetc。 でも、地方自治体において、これらの人々のために行う施策は大きな比重を占める者であり、嫌いだからといって切り捨ててよいものではないはずです。」(本書 第四章より)● 私が嫌いでたまらない石原都知事の人の生き血を啜る悪行三昧を記録した一冊です。読んでいて吐き気がこみあげました。本当に都民じゃ...

星亮一『女たちの会津戦争』

● 自害、籠城、抗戦、避難など、会津戦争下での女性たちの行動にスポットを当てた星氏の著作。 籠城組は女傑揃いで、戦後も明治に名を残すかなりの逸材を輩出したそうです。虚しく自害した女性にも、そうした才能があっただろうと思うと悲しいことであります。 女たちの会津戦争星 亮一 (2006/07/11)平凡社この商品の詳細を見る...

清水義範『大剣豪』

● 三田主水さんのブログで案内されていたのに興味を持ち、読みました。ほりのぶゆき的ノリのパロディから、独自の感覚で視点を逆転させた短篇まで様々。読み応えがありました。 清水さんといえばパスティーシュやパロディばかり注目されるけど、とんでもない才能の持ち主で私はかなり好きです。彼の『尾張春風伝』も読まねば! 大剣豪清水 義範 (2000/05)講談社この商品の詳細を見る...

訂正するとこう

● 夜書いたものは朝見直せとはよくいったもんで、昨日書いたエントリがあまりにひどいので没(コメントしてくれた方、ごめんなさい)。 要約すると、・メールはこまめに打ったほうがいいらしい(私は苦手だけど、特に携帯)めんどくさっ・なんだかんだいって、女子は馬鹿っぽくぶりっこ気味にしていたほうがもてるのは確かだ(自分はこいつを放棄気味)・男子が「オレは乳のでけー女が好きだ!」ということは漢ではあるが女子に...

『ミラクルカンフー 阿修羅』

● 古株派推奨のカンフー映画です。79年台湾製。英語タイトルは"The Crippled Heaven(The Crippled Masters)"、直訳すると「障害者天国(障害者の達人)」です…………なんといえばいいのやら。 知る人ぞ知るカルト映画の本作。何がすごいって本当に腕のない人と足に障害がある人が演じているところでしょう。いろんな意味でいいのかソレ……? という驚愕映画。● 民国の頃、中国のとある街に林という極悪人がいました。哀れ李は彼に...

荒山祭があるそうな・武侠同人誌

● 荒山祭なるオフがあったそうですが、案の定関東開催なので縁がありませんでした。 しかしいつかは大阪でご本尊を祭るべきかと。御大は大阪を離れず大阪で書き続けると力強くおっしゃっておりましたからね。大阪には魔が潜むのではないかと思う次第であります。● 武侠同人誌第二弾が届きました。自分のが一番ひどいというのがなんとも。ショウブラやジミーさんのコーナーはそこだけ秘宝ぽいノリになっているなあ……。 それはさ...

痛い江戸ニュース いやがる息子を稽古して片目潰したDQN父

1 名前:未来永劫 投稿日:2006/08/16(水) 18:13:57 ID:nKx4RPIO0● ?BRZ柳生但馬守が稽古中に嫡男の目を潰す今、柳生では残酷無惨な稽古が急増しているといいます。一体どんな理由で、どんな気持ちで、子供たちは稽古を受けているのでしょうか。8歳の男の子の稽古に密着しました。ビデオでご覧ください。http://news.yagyu.co.jp/headline/tbs_headline3358850.html判断能力のない8歳の嫡男に対して、小柄を投げて片目を潰す父親...

違和感と恐怖の夏

● 少し遅れたけれど、加藤紘一議員宅放火には本当に驚いたのでちょっとメモ。 加藤紘一議員の主張について今更どうこうは言わないけれども、たとえどんなに自分の意見に合わない人間ならば火を付けてしまえという考えに唖然としました。でもまだここまでは「ひどいもんだな」で納得できたのですが、天誅也と快哉を叫ぶ人が結構いたというのがもうびっくりしてしまい……。参考リンク 私も嫌いな人はいますよ、石原慎太郎とか。で...

井波律子『中国のグロテスクリアリズム』

● 再読、やはり井波先生はいい。 けど、先生のタイトルのつけかたはいかがなものかと。 中国のグロテスク・リアリズム井波 律子 (1999/12)中央公論新社この商品の詳細を見る...

英語版『バジリスク』公式サイト

● かなり凝った作りでして、回線速度が遅いとキツイですね。英語公式 丈助が朱絹姐さんに"My queen"と呼びかけていて思わず笑いました。「殿」とか「様」とかちゃんとつけているのがおもしろいかも。あと、未成年は入れないっぽいです。...

決闘バトン

Q1 決闘時、相手が理由もなく一刻遅刻したら? 作戦ではないだろうかと疑い、平静を保つべきであろう。事実宮本武蔵という前例があるでな。落ち着いて周辺の地形や風向き、太陽の方向などを把握する。Q2 決闘時相手がありえないような数の供を連れていたら?武士たるもの、慌ててはならん。まず相手を電光石火で殺し、逃げれば勝機はあるのだ。ゆえに、退路の確保を考える。Q3 決闘の際、相手が様子ばかりを見て斬り込ん...

中島らも『ぷるぷるぴぃぷる』

● 落語、コントなどをまとめた一冊。 冒頭の毒娘の落語がかなり好きです。これだけでも一編の小説にできそうなアイディア。 ぷるぷる・ぴぃぷる中島 らも (1995/03)集英社この商品の詳細を見る...

伝奇を成立させる魔法の言葉

「表向き(史書)は病死ということになっている」「このとき(これが原因で)に××が亡くなったというが、果たして彼のような人物が△△で死ぬなど考えにくい」「××はそののち生き延び、●●になった」「のちの××である」「近年の研究では、異論が唱えられている」「……であると思われていたが」「果たしてそうであったか」「しかし、筆者は異議を唱えたい」「歴史では想像を絶したことがしばしば起こりうる」「これはありえぬことではな...

転生衆・山田風太郎

● 山風先生の『戦中派不戦日記』は、ファンにとってはたいへん愛されている一冊ですが、ファン以外ではちょっとそれは誤解を受けているんじゃないかという意見があったのでちょっとメモ。・青年山風は人を見下していて腹立たしい 山風先生はツンデレであると認識を改めていただきたい。 山風先生は複雑な生育環境のため、とてもツンツンした多情多感な青年になってしまったのです。でものちの啓子夫人に出会った時の激情ぶりに...

『マジッククンフー 神打拳』

● 以前から感じていたことなのですが、ワン・ユーとジミーさんって顔が似ていませんか? いや、どうでもいいんですけどね……。● 冒頭のハイレベルかつ張徹ぽい演出で「これはひょっとして血の雨が降る壮絶な作品か」と思わせておいて実はコメディという作品です。テーマはタイトル通り「神打」で、要するに神懸かりで武術を使うというシロモノ。でもそれには裏打ちがなきゃ駄目だよね、という監督の主張がこめられているそうです...

山田風太郎『同日同刻』

● サブタイトルは「太平洋戦争開戦の一日と終戦の十五日」。開戦日は二十四時間を、終戦時は十五日間を克明に記録に、帯にあるように記録だけで描ききったノンフィクションです。 山風といえば荒唐無稽のイメージが先行していますが、太平洋戦争に関する書物を読みあさり、記録ノートを作っていたことや、『人間臨終図巻』を執筆しているというノンフィクション作家としての一面もあります。 本書の特徴は作者の意見をさしはさ...

本日の荒山ネタ

http://www.sankei.co.jp/news/060813/boo011.htm「生々しい歴史に向き合うことに緊張感もあった。こういう過程をへて日清、日露戦争、日韓併合に至ったのだ、ということが分かってもらえれば一番の収穫です」...

夢野久作『ドグラ・マグラ』

● この作品に関しては、イメージが先行して手に取れませんでした。 はるか昔、両親の新婚時代。父母はふたりとも読書が好きで話も弾んでおりました。そんなある日、この本の話題になりました。父「オレはあれは読んでいないなあ、わけわからんそうじゃないか」母「えーっ、あなた読書が好きと言いながら読んでいないなんて……」 ここまで言われて読まない父ではありません。苦心惨憺読破し母に言いました。「読んだぞ!」と。す...

小ネタ

● ジャック・イル・ダークの愛娘はケリーだと思って、オズボーン父子からとったのかと思ったらケニーでしたね。ケニーって男性名じゃなかったっけか。 それはともかく、あんなもの読まされたら有無を言わさず鮨屋に駆け込みたくなりますね。関西でおいしい鮨屋はどこなのやら。関西ってチープな回転系は結構充実していますが、なにが特徴的って関東に較べてうどんに気合いが入っていること。鮨屋なのに、気合いが入るところがう...

『ドラゴン武芸帖』

● ジャッキー以前のカンフー映画の黄金パターンといえば、主人公の少年が親兄弟や師匠を殺され、厳しい修行を積んで復讐を遂げるというものでした。 しかしジミーさんは違う。彼は修行をしないことが多々あります。じゃあ何で勝つかというとそれは「策略」なのであります。今回の作品はおもしろ武器で勝とうというネタだけで作ってしまっていますので、ストーリーは今更書くまでもありません。 まあジミーさんが変な武器を使っ...

夏コミ詳細

● 私自身は参加できませんが、執筆した本はばっちり出ます。武侠同人誌詳細 ヒー02bサークル名[武侠遊戯]にて販売 金庸古龍まとめてパロった小説、ジミーさん鼎談、姜大衛&狄龍ゴールデンコンビについてなど執筆させていただきました。山風本詳細 委託コーナー NO.9-089-081で販売 ネポ○さん本にトモノさんとともにゲスト参加。鼎談で伏せ字連発していたり、『妖異金瓶梅』について書いております。 どうかよしなに。...

山風の大ウソ司馬遼の小ウソ荒山徹の民名書房

● 『私のこだわり人物伝』山風編を見直していて、山風と司馬遼の比較を改めて面白いと思ったのでメモ。 史実と史実の隙間を「おそらくこうだろう」で埋めるのが司馬遼太郎。 「こうであってもいいはずだ」で埋めるのが山風。 「おまえは何を言っているんだ」で埋めるのが荒山徹。 荒山先生に関しては私が考えてます。...

佐藤賢一『女信長』は女をDISりまくり

● 織田信長が実は女だったらというトンデモ小説。 なんかものすごい怪文書を読んでしまった違和感で頭が痺れました。荒山徹先生と対談相手にされてしまっただけのことはあるというか。私はサトケンファンですが、一体佐藤先生は乱心めされたのかと混乱の極みにあります。● そもそも、ファンの間でも特に女性読者にとっては「先生は女性描写がナンダカなあ……」という評価があるわけです。なのに、敢えて、女性主人公かよ! みた...

『トレース・オブ・ア・ドラゴン』

● ジャッキー・チェンの両親の過去を通して中国・香港近代史を振り返るドキュメンタリー。狄龍先生のナレーションが渋いです!公式サイト ジャッキーの家庭環境といえば、昔映画雑誌の付録についていた本などから両親が苦労したのだと薄ぼんやりと知っていました。でも当時は彼らの本当の生い立ちはジャッキー自身すらわかっていませんから、ファンが知り得たはずもありません。 確かにこれは、激動の時代を生きただけにすごい...

文庫『同日同刻』発売中

同日同刻―太平洋戦争開戦の一日と終戦の十五日山田 風太郎 (2006/08/09)筑摩書房この商品の詳細を見る...

山田宗樹『嫌われ松子の一生』

 拍手レス>まことしやか 実は某新聞社の広告ページからとっています。 ● これはどうしても映画版と比較してしまいますね。 原作のほうがエピソードをしっかり描いています。たとえば校長と松子の確執、ソープ嬢の綾乃(ボニー・ピンク)と松子の関係は映画版だとまったくわからなくなっています。でも削ってもいいエピソードをうまく選んでいるので、映画版が短くなっているという印象は受けません。『下妻物語』といい、中島...

荒山徹は伝奇作家ではない もっとおぞましい何かだ

● ある作家をたとえるのに、先輩作家をあげるのはよくあることです。荒山徹は「山風と隆慶」、中国での山風は「日本の金庸」とか。でもこれってキャッチフレーズを考える人の「この作者のファンなら、はまるんじゃないの」という希望的観測でしかないわけで。 個人的な考えを言わせていただければ、荒山徹は山田風太郎が魔界転生した作家であるとか、似ているというのはあんまり的を射ていない気がします。 巷で「これって山風...

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筆者近況

Author:吉梨(きつり)
『おねがいマイメロディ きららっ』がいいかんじに発狂してきました。ほんとうに教育的に有害なアニメです!

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