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新版Kizurizm: 200606

新版Kizurizm

Archive [ 200606 ] 記事一覧

箒木蓬生『白い夏の墓標』

● 彼の作品はあまり、いい意味でミステリ臭さのないミステリだと思います。松本清張にも似ているか。 今回も良作。 白い夏の墓標帚木 蓬生 (1983/01)新潮社この商品の詳細を見る...

『少林皇帝拳』

● どうひいき目に見たって無茶苦茶な明朝の君主と較べて、清朝の君主は英名だと思うわけですが。でもショウブラ映画の清朝初期君主の描き方は、性格が聖帝サウザーか『シグルイ』版忠長並に理不尽なことになっております。特に雍正帝は酷い。勝手に空飛ぶギロチンの父みたいなことになっているそうだし。  中国人というか漢民族は「英名な異民族より、多少問題のある漢民族に支配されたほうがマシ。まあ、ベストは英名な漢民族に...

水島裕で凶悪サモハン

● 『SPL』のDVDが届いたのに見ていなかったりしますが、サモハンが水島裕で吹き替えてあるのが気になってちょっとだけ見ました。 さんざん「今回のサモハンは水島裕の入り込む余地はない……」と言われてきましたが、案外違和感がないというか、むしろ「パパだよ〜」はいつもの水島口調だからこそギャップが出ていていいと思いました。ドニー先生の吹き替えがかなり低い声なので、対照的ですしね。もっともこの二人の対峙は「ウッ...

『からくり事件帖』第七回 加治木警部がウルサイ件

● 今回の加治木警部は出番が少なくて発奮したのか、アドリブがだんだん"ばってん化"していて不穏なことこの上ありませんでした。 川路の言葉に驚いて紅茶をこぼす加治木。ソーサーからこぼれたお茶を戻すのがお茶目。 ケチなのか、加治木。やけに経費にこだわる。「牛肉が食べられてよかったではないか、んんん〜!?」と張り切って嫌味炸裂。なんなんだアンタ……。 加治木にコキ使われている巡査もナイスリアクションで、ほと...

6月

Kill Kizury vol.1 浪速死闘編 ヤッチマイナー(6/2)おのれ荒山 吉梨敗れたり(6/4)きつりはZILWANをとなえた!(6/7)吉梨一族の陰謀(6/11)親切なキツリさん(6/15)直撃! 吉梨日記(6/21)直撃! 吉梨日記 大逆転(6/25)吉梨日記'(6/29)吉梨日記 TURBO(6/30)...

DMC風に漢詩を訳す 項羽『垓下歌』

力は 山を拔き  氣は 世を蓋(おほ)ふ時 利あらず  騅(すゐ) 逝かず騅(すゐ)の 逝(ゆ)かざるを  奈何(いか)にすべき虞(ぐ)や虞(ぐ)や  若(なんぢ)を奈何(いかん)せん。力は山をFUCK 気は世界をFUCKだがメタルホース すすまないメタルホース すすまないならSATSUGAIするしかねえ敵にレイプされる前に虞美人をFUCKしてSATSUGAI DMCを知らない人が最近のこのブログを見たらどう思うか不安だ。それ...

『からくり事件帖』第六回

● 今回も池田加治木警部が無茶苦茶五月蠅かったわけですが。声量がかなりありますな。・今回のMVPはなんといっても針買将馬! 原作でも好きな人物がイメージ通りで感動・原作を改編しているにもかかわらず樋口なつを出すあたり、脚本家はできておる喃・原作では回をおうごとに恐くなった川路、ドラマではなんかお茶目度が上がってきているような・新聞の浮世絵は美術さんが描いているのかな? このドラマ、やっぱり無茶苦茶出来...

荒山小説を読むときにでも読み返したいメモ2

● 先日に続いてメモ。・朝鮮においては倭乱後の論功行賞で110人が評価を受けた。内訳として80人は王とともに逃亡したか、明に助けを請うたか。王は逃げたのではなく明へ救援要請を出していたという含意によるもの。・人気のある軍人は王にとっては脅威だが、李舜臣の功績は認めざるをえなかった。しかし評価はあくまで軍人ではなく「忠臣」・意外にも李舜臣を再評価したのは日本軍人。その後は60〜70年代に顕彰されるようになった...

『からくり事件帖』第六回

● 今回も池田加治木警部が無茶苦茶五月蠅かったわけですが。声量がかなりありますな。・今回のMVPはなんといっても針買将馬! 原作でも好きな人物がイメージ通りで感動・原作を改編しているにもかかわらず樋口なつを出すあたり、脚本家はできておる喃・原作では回をおうごとに恐くなった川路、ドラマではなんかお茶目度が上がってきているような・新聞の浮世絵は美術さんが描いているのかな? このドラマ、やっぱり無茶苦茶出来...

メタル魏書武帝紀

 例によってまたもDMCネタ。こんな無駄なことに労力をそそぐ自分が理解できない……。TRACK 01 CAOCAOオレは乱世に感謝している 乱世にならなければ 猟奇的殺人者になっていたから…許劭は、曹操さんのことを「ポップのゴボウ男、メタルのゴッド」(「子POP之能牛蒡男鋼鉄之神様」)と評したんだぜ!TRACK 02 CHILDHOODバカヤロー! 曹操さんは16で張譲を殺してんだよ しかも殺した後犯したんだTRACK 03 PUNISHMENT曹操「オレが...

DMC風に漢詩を訳す 曹操『韮露行』

-------------------------------惟漢の二十世任ずる所誠に良からず沐猴(もくこう)にして冠帯し知小にして謀は彊(つよ)し猶予して敢えて断ぜず狩りに因りて君主を執(とら)う白虹為に日を貫き己も亦(また)先ず殃(わざわい)を受く賊臣国柄を執り主を殺して宇京を滅す帝の基業を蕩覆(とうふく)し宗廟以って燔喪(はんそう)す播越西に遷移し號泣して且つ行く彼の洛城の郭を贍(み)て微子(びし)為に哀傷す漢には忠臣は...

荒山小説を読むときにでも読み返したいメモ

● 今日の朝日新聞夕刊に「倭乱=秀吉の朝鮮出兵」に関して記事があり、荒山アンテナがピピッと受信したのでメモ。以下自分なりの補足を加えた要約。・朝鮮の軍隊が弱かったのは、明による冊封体制のため軍備が制限されていたため(今でいうところの日米関係みたいなもの?)義兵が多かったのも同じ理由から・日本軍に対して朝鮮軍はその数分の一だったらしい さらに調べると日本軍は、陸軍正規兵 15万7800人 水軍 8000人 正規兵...

笠原十九司『南京事件』

 読了。 南京事件笠原 十九司 (1997/11)岩波書店この商品の詳細を見る...

『からくり事件帖』第五話

● しかしこの時期に再放送ということは、やはり国営放送は山風プッシュを密かにしているということか……だとすれば川路大警視並の知謀を持つ……! そんなわけで第五回。池田加治木警部が相変わらずテンション高くてウルサイよ。原作のイメージ崩れるよ。だがそれがいい。加治木警部てば川路とワンセットだから油戸より目立ってますね。● 今回からご隠居が、小林桂樹さん急病のため交替ですがあまり違和感ありませんでした。エンデ...

SYUKUSEIせよ

 あまりに誰にもわかりにくい武侠ネタを久々に投下。 貧道は全真七子の丘処機。江湖でも圧倒的人気を誇る愛国系デスメタル剣士だ。  貧道は全真の長春真人  昨日は奸臣殺したぜ!  明日は売国奴斬ってやる!  粛正せよ! 粛正せよ!  (シュクセイ! シュクセイ!)  でも本当は……ただの43歳の道士だ…… 「おい長春子、新しい敵斬ったか?」 「イヤ、まだちょっと」 「おいおい頼むぜー、大事な時期なんだからよー。また...

ほへと生年月日占い 数秘術ですな

 嫌味なくらい的中していた感があるのでメモメモ。11が特殊数という解釈のほうね。http://www.geocities.jp/standing_art/hoheto/kazu.html・基本性格特殊な人です。優しさと冷たさが同居する人。言ってる事がどんどん変わり一貫性がありません、それは知性(頭脳)ではなく感性(感情)で物事を決めて実行するからです。おとなしい性格と思いきや非常に熱い人です、意外なその行動力とあなたを助けてくれる大切な人脈で困難を超...

ホグワーツ生の挽歌

● ハリポタ最終巻で誰かお亡くなりになられるそうですね。「こんな最終巻はいやだ!」・それぞれ人別帖を持つ各陣営・ロンが死んだあと、ニューヨークから双子がやってくる「ノー、アイムケン!」・腹を割かれたハリーによる盤腸大戦・スネイプ先生が殉職するも「先生には悪いことをしたが」の一言で淡々と話が進む・ホグワーツ校炎上、「すべて灰燼に帰すがいい」と微笑むダンブルドア・ヴォルデモート最期の言葉が「夢じゃ、夢...

荒山徹『柳生薔薇剣』

● 荒山作品なのにまともだ……画期的だ。 という考えも荒山に毒されたから出るのであり、柳生だし韓人だし妖術だし、十分おかしいといえばそうですが。● 今回の主役は柳生宗矩の娘で十兵衛たちの姉・矩香。このネーミングセンスはいかに。 ノリカだから藤原紀香を想像した人もいるかと思いますが、私のイメージとしてイチオシは志保美悦子さん。『柳生一族の陰謀』の茜(十兵衛の妹)でおねがいします。ひょっとしてこの作品は、...

本場の猛虎

● 東北出身、関西在住初めての私が書きますよ。現象その一「電気店のキャンペーンで当たるのが阪神戦のチケット。イメージキャラクターは当然猛虎の選手たち」現象その二「兵庫県の本拠地付近では、カーネルおじさんがタイガースユニホームを着ている」現象その三「同じく兵庫県本拠地付近商店街にて、某大手鼠が阪神のユニフォームを着てUFOキャッチャーに入っていた」現象その四「甲子園付近を阪神戦後に通りかかると、シュノー...

『からくり事件帖』はがんばったぞ! ひとまず四話まで

公式サイト● 本日で第四話まで見ましたが、見れば見るほど狎れもあるとはいえこなれていく印象があります。江戸弁がぎこちなかった兵四郎や小蝶も自然になってきましたし、悪目立ちするのではないかと不安だったお縫もそんなことはありません。 しかし、主人公側よりともかく警視庁側が素晴らしい! 新選組ファンの方はがっかりでしょうが、藤田五郎巡査の出番は激減のうえに杉村義衛のエピソードは消えていますが。好きだった...

山田風太郎記念館レポート

● 関西に来たからには聖地巡礼をしなければなりません。というわけで、さる6月24日に山田風太郎記念館に無双許し虎参りをしてきました。 いわば山風合宿といった感もあり、前日はトモノさんと『くノ一忍法帖』Vシネマなど見てテンションも高まって参りました! この感想は機会があれば書きますね。● まず交通機関ですが、車以外で行くのはほぼ無理なのではないかと思います。なにせ片田舎にあります。景色は初めてなのに既視感...

荒山徹『柳生雨月抄』

「荒山グロテスク」目覚めよ 友景隣国の呪詛が聞こえる恨の哭き声グロテスク モスラ襲来グロテスク 淀殿偽物グロテスク 大蛇逆襲グロテスク 石碑復活グロテスク 女剣士惨殺全ての柳生達 荒山(あくま)に魂を売れ― ● うむ、これはひどい。 荒山徹がひどいことは周知ですが、さらにワンステップ登り詰めた感のある馬鹿も休み休み言って欲しい作品。 まず友景の強さが酷い。もしこれが格ゲーだったら「友景禁止台」があり...

若杉公徳『デトロイト・メタル・シティ』(改)

 自分にとって大事なことは、前のめりに生きることであり、たとえ明日死のうがドブの中で死のうが前のめりならそれでいいのである。 だからモテるモテないで腐ったり、切ないと言っている閑はない。そういうことをすると、後ろ向きになる。後ろ向きの人間は他者から侮られることが多く、むろん前のめりに死ぬことなぞできない。 前のめりになって死ぬという精神を私は何から知り得たかというと、それはメタルからである。 ナポ...

冷血な私の戯言

● ふと思ったことなのだが、私は同性即ち女性に甚だ冷たいかもしれない。 というのもネットで盛り上がっている中絶論壇を相当冷ややかに見ていることに気付いちゃったんである。あらあらまあまあ。● 本音をいえば、こと「独身女性の合意の上の性行為における妊娠および中絶」にはつゆほども同情を感じない。 たとえ「どうせ結婚するのだから」という言質があったとしても。言質は信用ならない。弁護士立ち会いのもと拇印入りで...

劇団☆新感線『天保十二年のシェイクスピア』

● 新感線まつりで鑑賞。  天保年間、とある宿場町を舞台にしたシェイクスピア作品をコラージュした舞台。そんなわけであらすじは割愛! 登場人物がともかく多く、あっさり死ぬので一人二役どころか三役はザラ、古田新太クラスの役者でも途中退場をすんなりしてしまうという、かなり特殊な作品です。性格上姦通シーンも多く、十八禁なノリといえるかも。 かなり豪華で、あくが強い舞台といえますがとても楽しめました! ● 人...

筒井康隆『ヘル』

● 筒井流地獄絵図。実験的な作品なのでこれまたピンと来なくて。ごめんなさい。 ヘル筒井 康隆 (2003/11/13)文藝春秋この商品の詳細を見る...

大山倍達のように悩んで生きろ!

● うーん、勢いこんで受けを狙った文章を書くと全然ダメですね。昨日のファック文芸部のやつなんですけどね。やっぱ構想五分、執筆十分じゃいいもんになるはずもないけど。 でも長々と考えると、途中で飽きるんですよ。 んなこたーどーでもいい。● こうふうにウダウダ考えていて思い出すのが、うなだれる大山倍達の写真ですね。「なぜ自分は強くなれないのか」というキャプションつきだったような。あんな豪快なマス・オーヤマ...

みうらじゅん『お悩み祭り ひょっとこ篇』

● 中島らも『明るい悩み相談室』のみうらじゅん版みたいな本です。じゃあ二番煎じかというと、相談者が違うので個性が違ってやはりこっちもおもしろい! 特になんでも仏像に持っていこうとするあたりがナイス! ムカつく絵馬=ムカ絵馬とかそういう造語もいいですね。もうないみたいだけど、投稿したかった! お悩み祭り ひょっとこ篇みうら じゅん (2005/07/15)朝日新聞社この商品の詳細を見る...

『山田風太郎からくり事件帖』再放送 第一回

● うーむ、これはなかなか。山風の映像化のレベルはほぼ最低ばかりといってもいいほどなのですが、これはうまくできた部類に入るでしょう。ナレーションのテンションの高さや、殺陣がいまひとつ、兵四郎がちょんまげじゃないといった不満点はあるものの、やはり明治のポリスなどはなかなか見る機会がないのもありまして、いいものです。 ナレーションに関しては、山風の地の文の情報量の多さを考えると仕方ないことかも。特に明...

ジミーさんについて考えてばかりだ

● お、終わった……同人誌に載せるジミーさん記事がやっとこさ終わりました。漫画じゃないです、ファンの鼎談でございます。  武侠同人誌と銘打っておきながら、半ば趣味でジミーさんと姜大衛・狄龍をねじ込みました。あと、金庸古龍コラボった最低にくだらないパロディを原稿用紙50枚程度書きました。あとは姜狄のみ。今月中に仕上げる予定だったので、結構頑張ったと思います。興味のある人は、手にとってみたくだされ。装丁は...

中国柳生研究

 師父曰く、「武徳を学ばぬ者には、そもそも武術を学ぶ資格などない」と。 彼は昔話はこの枕から始める。いつもそこまで言うと茶をすすり、目を細めて若き日の思い出話を始めるのだ。弟子の皆は口にはしないけれども、師父の昔を懐かしむような瞳が好きだ。 あれは忘れもしない、私が二十三の夏の日だった、暑かった。うだるような炎天下とはあのようなことを言うのだろう。 田某という男は鼻持ちならぬとはいえ、武科挙を通っ...

イカ焼きと焼きイカの違いについて

● これはちょっとした発見ですよ。 関西人が関西から足を踏み出したときに起こる悲劇のひとつ!「あんなぁ、関東の居酒屋に行ったらイカ焼きあってん。東京でもあるんやと思ってな、頼んだら丸焼きのイカ出てきてん。もうほんまアホちゃうか! イカ焼きちゃうやん!」 まあ、実際にあるかどうかは知りません。でもこの話を聞いたら関西人以外は、「えー、イカ焼きって言ったらはイカを丸焼きにしたものしか想像しないじゃん?...

荒山徹『高麗秘帖』

● こんばんは、史実と伝奇が大好きな吉梨です。本日は『高麗秘帖』の感想をば。● どんなにおもしろい作家でも処女作は地雷ということがあるので、あまり期待しては射ませんでしたが、これはかなり楽しめましたね。無印の『ロマサガ』みたいなもので、「閃き」という名の「柳生」と「連携」と呼ばれる「妖術」がないけれど立派に『サガ』=荒山しているという。 文体なんかはちょっと気合いが空回りしていて固かったりするけど、...

メタルを求めて

● 各方面から『デトロイト・メタル・シティ』を薦められている気がなんとなくするので(注釈をつけておくと、同じ感覚のあったといえば板垣恵介、『シグルイ』、荒山徹)、本屋を三軒回りましたがありませんでした。まあAmazonでどのみち週末あたりには届くわけですが、どうしても我慢できません。クラウザーさん……。● 柳生という書名で、近所の図書館に検索をかけてみたらいろいろありました。ざっと170件です。既読もあるので...

関西弁のリーチ

● 関西弁のリーチは標準語より広いと思った次第。 リーチってなんやねんというのはここから説明します。要するに同じ単語で別の意味にシチュエーションによって分けることがあるということです。・「冷麺」 前にも書いたネタですが、わかりやすい一例なので。 冷麺というと、関西では冷たい麺はとりあえず全部ひっくるめてこれみたい。でも日本由来のそうめんとかかけそばは別。中華料理店で「冷麺」といえば「冷やし中華」で...

いとうせいこう・みうらじゅん『秘見仏記』

● ごくごく軽い気持ちで読んでみた上に、シリーズ二作目だった本書。結論からいうと滅法おもしろい本でした。 読んでみた感想は、ほんとうにこの人たちは仏像が好きでたまらないのだということ。女優やら何やらに譬え、セクシーだのロリータだの真剣に語り、はたまだ仏像アイドルというカテゴリを作ってしまう。そういう見方があったのかと目から鱗が落ちます。確かに仏像って個性もあるし美しいけど、妙なことを考えると罰当た...

今週の『Y十M』

● なんの疑問もなく全裸で動き回る娘さんたち。お笛は特にあっけらかんと。十兵衛に頭を撫でられているお笛ちゃんはかわいい。● 今週は切り方がいいですね。緊迫したまま終わりました。● なんとなく廉助の声は蓑念鬼と同じ内海賢二さんがいいと思いました。● 書き忘れ。アニメ『バジリスク』の回想シーンで、天膳がお幻に「種子島くらって早々に死んでおりました」というのがものすごく笑えました。それでこそ天膳(本当は何か...

伝奇脳で見る『宮廷女官チャングムの誓い』

● チャングムは前々から好きでしたが、荒山徹のせいで最近おかしな見方をするようになりました。たとえば医術じゃなくて妖術あるだろとか、剣術の稽古をする武官が柳生を学んでいるように見えたりとか、倭寇が出てくるだけで笑い転げてしまうとか。 チャングムと荒山徹を知っている人がどれだけいるか甚だ疑問なのですが、妄想はかたちにするのが伝奇に身を捧げた者のつとめ。つらつら書いてみます。・チャンドク曰く「仇討ちの...

『ドラゴンVS七人の吸血鬼』

● うーむ、このタイトル。滲み出まくるB級臭。でもピーター・カッシングとデービッド・チャン(この表記に時代を感じます)共演、ハマーフィルムとショウブラザースという二大映画会社による気合いの入った合作なんですってば。 まあ、そうは言ってもB級臭いというか、B級映画ですけどね。● ドラゴンと吸血鬼が闘うとなれば、どちらかが出張しなければなりません。この場合は中国奥地の村に七人の吸血鬼が潜んでいたという設定...

町山智浩『映画の見方がわかる本』

● 相変わらずいい出来です。 以下、『タクシードライバー』の項より引用。「とはいえ、ブレマーもトラヴィスもロリコンではない。精神年齢が中学生並というだけだ。"オタク"に代表される未成熟な男性は女性に対して"天使"か"娼婦"という両極端なイメージしか持てない。しかし、現実の女性はどちらでもないのだ。」 そうだよね、その通りなんだよね。 映画の見方がわかる本―『2001年宇宙の旅』から『未知との遭遇』まで町山 智浩...

アニメ『バジリスク』十巻

・小四郎の最期は左衛門声変わりがはっきりわかるだろうと楽しみにしていたわけです。やっぱりここは原作>漫画>アニメの順でエロス。原作のエロスはある意味異常・服部父子の声優がマダオと銀さんだと思うとどうしても笑ってしまう・阿福のいやらしさはいいかんじで再現されてます・笛云々の演出は余計だと思うんですが・左衛門はもっとクールでもいいんだけどなあ、そのぶん陽炎の殺伐さはいいかんじ・ついに朱絹姐さんに乳首がつ...

メテオリットビーユと至福の時を

● 皆様はメテオリットビーユをご存じでせうか。 メテオリットビーユとは、かのダイアナ妃もご愛用していたゲラン様のフェイスパウダーです。パウダーといいましても、見た目は可愛らしい六色のボールなのです。この上をブラシでコロコロと撫でてお肌にパウダーをつけます。するとふんわりと甘い香りが漂い、とても幸せでロココな時を過ごせるのです。もちろんお化粧品としても優れもの、一日中崩れず透明感のある美しいお肌にし...

野獣刑事inオーストラリア『スカイハイ』

● 漢と書いて"おとこ"と読む者どもにとって、『スカイハイ』とは釈由美子ではなくジミーさん映画であることが既に言うまでもないことであります。 涼やかな顔で悪鬼羅刹も三舎は避ける惨殺をやってのける漢・王羽。男として生まれても生まれなくても、ああ生きたいと思わせる稀代のスター。そんな彼がオーストラリアに渡って暴れ回る"Man from Hong Kong"にして"Dragon File"な傑作です!・OPで闘う若きサモハン、なぜかマッシュ...

またも青葉屋、求められる綱紀粛正

「求められているんです、綱紀粛正」「確かに福井俊彦はどうかと思うんだけどさ、ちょっとマジで訊いてくれよ。新聞にでかでかと『福井さんはタイガースファンだから信じていたのにと虎ファンの声』ってあってすごくびっくりした。関西ではなんでも虎に結びつけるのだろうか」「それはどうか。違う、君だよ、君なんだ!」「『富豪刑事』の会議みたいですね」「じゃあきみはさしずめ鎌倉警部か」「布引刑事が好き」「訊いていません...

筒井康隆『富豪刑事』

● これまた深田恭子さん関連の映像作品原作。 美和子嬢のイメージがあるせいか、すんなり入り込めないところもあったけど、オリジナルの大助くんもかわいい。大富豪ということで白鳥麗次みたいなイメージかと思ったら、謙虚で愛らしい青年でした。 でも今回一番かわいいのが原作者の筒井先生で「推理小説は不慣れ」を連発。確かに後発の『ロートレック荘事件』あたりに較べると若干トリックは落ちるけど、それでも楽しめました...

嶽本野ばら『下妻物語』

● 映像化やアニメ化されたものと原作の優劣を競うことは、あまり意味がないと思うのです。なぜならば原作あっての映像化である以上原作に敬意を払わないとね。 そんなことはどうでもいいのですが、原作も映画同様楽しめました。嶽本さんの作品は初めてですが、ユーモアセンスがあって読みやすいと感じました。映画では端折られた桃子の刺繍のこだわりや、桃子とイチゴの高校についてなどなど背景がわかって映画がより楽しめます...

ラブハラは死ぬまで蔓延するものぞ!

● フーゴのようにフォークを持って相手のほっぺにざっくり刺せればいいのにね〜と、ランチタイムに思った吉梨です、こんばんは。 パク・チャヌクの映画とか見ているとバイオレントになっちゃうよ、参っちゃうなあ。● このように、まるで柳生は渡来してきたと言われた宗冬の如く私が怒ったのはラブハラ故で御座る。ラブハラとは恋愛経験がなかったり、少ない人間のみが陥るものでもない。恋愛体質の逆といえる私のような人間にも...

筒井康隆『ジャズ小説』

● ジャズにまつわるショートショートをまとめた単行本。初出は千趣会発酵CDブックだそうです。 分量の短さと掲載媒体の問題上、毒気はかなり薄目。とはいえ一編一編ちゃんとオチがついているし、よく書けていて職人芸を感じさせました。ただ過度の期待は禁物、いつもの筒井節はあまり感じられません。 ジャズ小説筒井 康隆 (1999/12)文藝春秋この商品の詳細を見る...

萌えキャラとして見る荒山徹

・荒山徹が柳生友景を発見したときの喜びを思うとほほえましい。「ちょwwwwwwwwwwおまwwwwwwwwwwwwww柳生で陰陽師wwwwwwwwwwwww」みたいな・明らかに荒山徹の柳生宗矩への愛情はツンデレ、間違いない・あの朝鮮描写はひょっとして照れ隠しかと思うと萌える・柳生十兵衛三度死すの装置としてノッカノラウムを思いついた時の荒山徹の心理状態は、『レベルE』で自らがお姫様になることを思いつ...

南条範夫『おのれ筑前 我敗れたり』

● 至極全うな戦国武将列伝です。ウソはウソと書いていて、そのウソをてこにして飛躍するような伝奇ぶりはありません。 まあそこがアッサリしすぎているのは仕方ないところですが、こういう堅実で歴史を真面目に学べる本こそ、荒山徹の中和に最適だと改めて思いました。本書より荒山徹の弊害を語っておりますが、とりあえずおしまい。 おのれ筑前、我敗れたり南条 範夫 (2002/03)文藝春秋この商品の詳細を見る...

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筆者近況

Author:吉梨(きつり)
『おねがいマイメロディ きららっ』がいいかんじに発狂してきました。ほんとうに教育的に有害なアニメです!

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